
田中長徳 連載コラム
写真家・田中長徳によるエッセイ。ライカと写真をめぐる記憶と批評、全30回。
日本大学芸術学部写真学科を卒業後日本 デザインセンターを経てフリーランスに。 現在ではカメラ評論家としても活躍中。 著書に「銘機礼讃」(日本カメラ社) 「デジタルカメラ進化論」(アルファベータ) 第1回第2回第3回第4回
読む →フランクフルトから東京に向かうANA機の3Aの席で、私は今、最近出たばかりの新しいDVDを見ています。「チョートクIN京都WITHライカM7」というタイトルです。 これを撮影したのは、この春のことなんですが、3泊4日のロ
読む →こう書くと、何のことか分かりませんが、今回書くのは「ライカには人と人とを結びつける不思議な力がある」ということと「ライカに使用する理想のレンズの本数」のことです。 この二つの言葉は、もう10年も前に、いきなり「発見」して
読む →来年の8月からオリンピックが開催されるアテネです。 あれから40年も経過したので、オリンピックくらいで胸がときめくことはなくなりましたけど、ライカとらいか(かたかな表記は、国産のRF機のことを言います)のことを思うと、相
読む →2月の末、ライカMP6が出て、東京の中古カメラ市に早朝から並んで、それを ゲットした人たちは嬉しそうだった。このモノが溢れている現在社会にあって、
読む →世界の果てまで肌身はなさずに持参して、自分の見た光景をそのカメラに記録してやろうという、これは大げさに言えば、人間の視神経の冒険なのである。 その、旅カメラに必要な条件を考えるに、小形で軽量で、しかも手間がかからずに撮影
読む →さてさて、ライカ一台だけ持って、パリからリスボンへの、まだ旅の途中である。 やはり、旅というのはそこに「予想も出来ない事態が勃発」するのが面白い。あ まり飛んでもない事態が起こっては、逆に困るのであるが、そう言えば、10
読む →第四回から、いきなり「ですます調」から「である調」に突然変異してしまい、失礼しました。 おかげさまで、MJチョートクカメラ日記も7月1日よりスタートし、そっちの方は「である調」(日記で「ですます調」は変ですよね)なので、
読む →上のようなタイトルで、私の友人がニコンサロンで三人展を開くことになり、その案内が来ました。 青山さん、平さん、三浦さんが、それぞれに60-70年代に撮影した写真展です。 何でも、同じ時期にやはりニコンサロンで、これも友人
読む →しばらく前までは、デジタルカメラが普及すると、銀塩カメラは駆逐されるのではないかという警戒感が広がっていました。 まあ当然な話で実用の観点から見たら、デジカメのシステムは銀塩のシステムに比べて遙かに進んでいます。 第一、
読む →私の場合、毎日がクリスマスみたいもので、毎日とは行かないまでも、毎週か隔週か、あるいは1月に1度はなにかと理由をつけてライカとかその付属品とかを購入しているわけです。 それでもクリスマスともなれば、それなりの物品購入の公
読む →もう20年前のことですが、ライカM6が登場した時、当時のカメラ雑誌に私はライカユーザーの先輩風を吹かせて「警告」をしたことを想い出しました。 1971年に新時代のライカを標榜して登場した「角の角張った」ライカM5が振るわ
読む →大昔の吉原あたりでの旦那衆の遊びというのには、まるで子供に戻ったような素朴な遊びがあったようです。 それに、負けるとも劣らないのが我が偽ライカ同盟の伝統のお座敷芸「カメラじゃんけん」です。 その起源は定かではありませんが
読む →ミシュランのガイドブックサイズで、何の変哲もないクリーム色の表紙(それはすでに40年近い時間経過でもともと白かった紙がそのように時間に染色されてしまったのかも知れませんが)に背の部分は赤いクローステープで装幀がされていま
読む →私はイタリアは良く来る方ですが、ローマにはなかなか来る機会がなくて、今回は15年ぶりのローマ訪問です。 イタリアの工業生産物はその優秀なデザインで世界に知られています。 ローマの町中で、ふと目をやると走り去って行くフェラ
読む →ライカビットという「人力フィルム巻き上げそこ蓋」は、最近はライカM7用の「現行商品」が出て、その名声が低下しています。 この新ライカビットはその機構がベッサR2のラピッドワインダーを酷似しているので、私などは「コシナビッ
読む →モノの機能とそのデザインとは、表裏一体の存在であると認識するのが、現代の工業デザイナーの普通の思考パターンであることは言うまでもありません。 ここら辺のお話はデザイン雑誌AXISで、「よもすがらモノ思う心」というカラデザ
読む →最近出した本、「ライカを買う理由」の表紙に初期モデルのライカM2が登場しています。 ブレッソンと沢田の間だにズミクロン50ミリを付けたライカM2がこっちを見ている構図です。 これは、ライカを知らない人なら「単なる古いカメ
読む →引っ越しの関係で「深い地層」に眠っていた昔使ったカメラが発掘されて、そぞろ懐かしく感じるのは、一つには年のせいで昔を回顧することもありましょうが、デジタルカメラが実用機という時代になってしまうと、逆にフィルムを使うカメラ
読む →私の最後にフォトキナに行ったのは前世紀の終わりの1998年でした。1年置きに開催される世界的なカメラ見本市フォトキナは1950年代は「日本のカメラが世界のレベルに達する努力の場」であり1960年代には「日本のカメラが世界
読む →コニカとミノルタが合併したニュースは昨年のことでしたが、そういう会社の合併というのは世の中には多いのでしょうが、私の関係するカメラ業界ではあまり聞いたことがないので、あの時はかなり吃驚しました。 あれから年度が変わって、
読む →今回の撮影旅行で問題にしたいのは、ストラップのことです。 まず、イオス20Dに付いているのは、幅が広すぎて失格。あのストラップを真面目に持ち歩いて、実際に写真を撮影しているのは皇太子殿下くらいなものでしょう。大昔に皇室ア
読む →先週の京都行きでの「京都ギャラリー」のこけら落としの展覧会では、巨匠ヨセフ・スデクを筆頭にして、その他3人(私とサカイさん親子)の1950年代に始まるモノクロのヴィンテージプリントの展示を見たわけです。 写真家を長くやっ
読む →アルパ研究会というのは1991年から開始された任意団体ですから、もう10年以上の歴史があります。 最初はアルパを持つ人間の真面目な研究団体であって、その研究資料は数冊の本になったりしたのですが、その当時はまだアルパという
読む →昨年の10月のナポリ滞在中に、時計を路上でひったくられたので、その「報復処置」としてebayで、アリフレックスSRを買ったのが一台目。 昨年のクリスマスにウイーンのライカショップで、アリフレックスSR2を買ったのが2台目
読む →最初に購入した写真集は、東松照明さんの「11時02分NAGASAKI」でした。正方形のしっかりした装幀の本で、当時、写真同人社という東京は麹町にあった小出版社から出たもので、私は予約して買いました。 2000円という価格
読む →この言葉はMJさんの社是ともなっているようですが、このいささか「じじい趣味」の言葉も、現代のカメラの進化の最前線に立って見ると、なかなか蘊蓄のある言葉であり、意味を持ってくる言葉です。 先月に出版した、1970年代のモノ
読む →ニッコールレンズの最初の発見者は、朝鮮戦争へライフの取材で赴く前のカメラマン、DDダンカン氏ということになっています。 これはすでに神話化されていまして、1950年代のある日、日本の通信社のカメラマンさんが持っていたニッ
読む →最近の事は知りませんが以前は「五月病」という病がありました。新しい環境に進学したり就職したりした新人が入社や入学で慌ただしい4月から1月経過して、それまでの目標だった環境に慣れてしまうと突然、その進路を見失ってしまう憂鬱
読む →ビオゴンというレンズブランドは最初は1930年代にコンタックス用の(これは当然レンジファインダーカメラ用の)35ミリ広角レンズとして登場しました。その特徴は当時としては想像を絶するほどの後玉の大きさで、これによって広角レ
読む →ポルトガルのリスボンに最初に行ったのは1980年の秋で、その時、あの街の魅力に惹かれて、それ以来何度となく通っています。 リスボンを映画に撮影しようと思ったのは、たしかベンダースのリスボン物語がきっかけでした。 あの映画
読む →