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カメラ温故知新

田中長徳のカメラ温故知新 vol4最近のイラク情勢と、ライカ情勢と、東儀秀樹さんのライカM6と、、、

コーナー名
カメラ温故知新(田中長徳 連載コラム)
対象機材・テーマ
田中長徳のカメラ温故知新 vol4最近のイラク情勢と、ライカ情勢と、東儀秀樹さんのライカM6と、、、
概要・導入
2月の末、ライカMP6が出て、東京の中古カメラ市に早朝から並んで、それを ゲットした人たちは嬉しそうだった。このモノが溢れている現在社会にあって、

1. 歴史・機構・蘊蓄(エッセイ・解説)

2月の末、ライカMP6が出て、東京の中古カメラ市に早朝から並んで、それを ゲットした人たちは嬉しそうだった。このモノが溢れている現在社会にあって、
モノを買う為に、行列を作るというのは、これは別段恥ずべきことではなくて、 (まあ、誇るべきことでもないけれど)何か「生き甲斐」を感じることではある。
そうして、1台のMP6を手に入れた、私の友人などはそれを父親の還暦祝いに 買ってあげた、というのだから「現代版二十四孝」とでも言うべきか。
もっともそのライカは、親父さんの名義にはなっているけど、時々自分が持ち出 そうというハラがあるようで、それはそれで結構なことだ。
息子と父親がライカMP6でつながっている、というような「複雑な家庭関係」 は、これはドイツはライカ社のコーン社長でもあずかり知らない状況ではあろう
が、ライカというのは実に見えない場所で、それぞれに「人間ドラマ」を構築しているのも確かなのだ。 その後に出て吃驚したのが、ご存じのライカMPである。
いや、私はこのMPってやつに、腹をたてているのである。というのは、新たに出たMP(新MPと言うべきだが)は、オークションなどで
軽く3百万円は行ってしまう、例の1950年代に300余台ほど生産された、 ライカMPと、名前が似ている(というよりもまったく同じ)のだから、ライカ
ファンの間だに混乱が起きそうだ。 ライカ社の商売は最近は、小回りがきく「お上手」な戦法になっているのだ。
これはわれわれ、ライカ人類でも古参の人間なら、騙されないけど、昨年とかそこいらからライカの道に入った、つまり私の娘、息子世代のライカ人類は簡単にその戦略にひっかかってしまうのである。
MPという伝統の名前を軽々しく、ライカの新形に付けるというのは、まさに時代ではあろうが、同時にライカ社自身が、ライカユーザーから軽々しく見られるようになるのだ、という、一点をライカ社はまだ知らないのであろう。
これは危険な兆候である。もっとも、今回のイラク戦争で、最前線のジャーナリストで、ライカM型を携帯
している人間は一人も居ないであろうし、すべてデジカメか、DVDと衛星電話であろう。ベトナム戦争で活躍したライカM型神話はすでに、はるかに過去の話
しになってしまった。

さて、話を我が、偽ライカ同盟のレベルに戻すと、この前のメデイアジョイでの、ライカトークはおかげさまで、我が坂崎幸之助総書記の助っ人のパワーを得て、大成功。各方面に感謝!

その模様は、4月第一週の発売のモノマガジンでも、掲載される。 同誌の私の連載「セコハンカメラ道」」をご高覧のほど。
そのバトルトークで、坂崎さんがライカM7を持参し、同行のオザワマネジャー もM7だったので、私は拗ねて、わざとライカは持参しなかった。それはそれで良いが、偽ライカ同盟の新会員東儀秀樹さんも、最近、ライカM7を欲しがっているのだ。

その真意をただす為に、先週、東儀さんに会った。 とは言っても坂崎さんと並ぶ、超売れっ子の東儀さんだから、ただ会うわけには行かないので、一日かけた番組の収録でライカとかコンタックスとか写真にまつわる「哲学的会話」をしたのである。
それで、東儀さんは「究極のライカ」ということで、やはりライカM7を欲しがっていることを再確認。(なにか、亡命者の最終的な意思確認を関係省庁がやっているみたいだけど)その時に、東儀さんに見せてもらった、彼の愛用ライカは、かなり使い込んだM6であって、しかも「ライカは使ってなんぼ!」の精神で扱っているから、それ1台しか持っていない。彼は「ライカを磨く男」ではなく、「ライカを使う男」なのである。
雅楽の新星「トーギズム」もさることながら、彼のライカ使いにはダンデイズムがある。ちなみに彼のライカレンズはズミクロン35ミリ1本だけ。これも渋い。

収録の番組は

5月16日(金曜日 深夜1時〜1時半)テレビ東京「男達の風景」で放送予定

★おことわり・今回は「怒れるライカ人類」なので、文体が「ですます調」か

ら、「である調」にシフトしました