クラカメ探検隊 · レンジファインダー
konica 3
1. 歴史・機構・蘊蓄(エッセイ・解説)

昭和33年に発売されたコニカのカメラです。
第二次世界大戦後から製造されたコニカシリーズは堅牢なボディとヘキサノンレンズの魅力で人気のあるカメラでしたが、このコニカ3はその中でもセルフコッキング、二重露出防止、アルバタ式ブライトフレームの採用などそれまでのシリーズから一新し、さらに人気を高めたモデルです。またこのカメラでは日本で最初のフロントレバー式の巻き上げ機構を採用しています。
特にブライトフレームファインダーは補色距離計となっていて、二重像は完全な補色の黄色と紫の像で見えるので像のずれがよくわかり、また合致した時には自然光になるのでとても見やすいと評判になりました。
今回は、このコニカ3の使い方を見ていきましょう。
>>その他にコニカ3Aとコニカ3Mの特徴へ
- 画面サイズ:24×36mm
- レンズ:ヘキサノン48mm/f2(改良アンバーコーテッド)
- 画面角度:対角線48.5°/長辺41°/短辺28°
- シャッター:セイコーシャMXL
- シャッタースピード:B、1、1/2、1/5、1/10、1/25、1/50、1/100、1/250、1/500秒、ライトバリュー目盛り付き
- ファインダー:ブライトフレーム、補色連動距離計、倍率0.7倍
- フィルム巻き上げ:フロント式セルフコッキングレバーによる
- フィルムカウンター:自動復元順算式
- フィルム巻き戻し:クランク式
2. 操作方法・メンテナンス・修理のポイント

まず裏蓋の開閉の仕方です。カメラ底部にあるロックつまみを起こし、矢印を「O」の位置に合わせます。

つまみを「O」の方向へ倒し、軽く押し込むと裏蓋が開きます。

フィルムを装填します。巻き戻しノブを外側に引き出してからフィルムのパトローネを入れ、フィルムの先端を巻き取りスプールの溝に差し込みます。

パーフォレーションがスプロケットの歯にかみ合っているのを確認したら裏蓋を閉じ、ロックつまみの矢印を「C」の位置に合わしておきます。

フィルムを空送りし、フィルムカウンターの矢印が「1」のひとつ手前の目盛りを指すようにします。これで撮影の準備ができました。

シャッタースピードを調節します。レンズのまわりのシャッタースピードリングを回して設定します。

絞り値はレンズ下部の指針を左右に動かして決定します。シャッタースピードと絞り値を設定した時点で自動的にライトバリューが決まり、シャッタースピードを変えることで自動的に絞り値も変わり、適正露出を保ちます。

カメラに向かって右側前面についているセルフコッキングレバーを2回押し下げるとフィルム巻き上げと同時にシャッターがチャージされます。

シャッターレリーズボタンはカメラ上部についています。これで撮影です。
※画像のシャッターボタンをクリックとシャッター音が聞くことができます。(36Kバイト)

このレリーズボタンの上部はねじ式で取り外しできるようになっており、はずせばケーブルレリーズを取り付けて使用することができます。

セルフタイマーレバーを写真のようにセットし、シャッターレリーズボタンを押すとセルフタイマーが作動します。約10秒後にシャッターがきれます。セルフタイマーのセットはシャッターチャージの前でもあとでも行うことができます。また、セットする角度が90°以上ならば任意位置でセットでき、シャッタースピードもB以外の任意の速度を選ぶことができます。

最後まで撮影が済めばフィルムを巻き戻します。カメラ底部のフィルム巻き戻しボタンを押し、巻き戻しクランクを起こして矢印の方向へ回してフィルムを巻き戻していきます。

手応えが軽くなりフィルムが最後まで巻き戻せたら裏蓋を開けてフィルムを取り出します。
これでコニカ3を終わります。

コニカ3A (3はローマ数字の3です。ネット上文字化けするので数字に置き換えています)
昭和33年製造。コニカ3の改造機。3と比べ、ファインダーがプリズムブロック使用の等倍ファインダーで視野が極めてクリヤーになっています。採光式のブライトフレームはパララックスと同時に画角も自動修正したので「生きているファインダー」と呼ばれました。レンズは48mm/f2が一般的に付いていましたが、当時限界といわれた大口径50mm/f1.8が付いたものもありました。
使い方はコニカ3とほぼ同じなので
今回は、このコニカ3Aの特徴を見ていきます。
- 画面サイズ:24×36mm
- レンズ:ヘキサノン50mm/f1.8
- シャッター:セイコーシャMXL
- シャッタースピード:B、1、1/2、1/5、1/10、1/25、1/50、1/100、1/250、1/500秒、ライトバリュー目盛り付き
- ファインダー:採光式ブライトフレーム、等倍
- フィルム巻き上げ:フロント式セルフコッキングレバーによる
- フィルムカウンター:自動復元順算式
- フィルム巻き戻し:クランク式


採光式ブライトフレームです。
コニカ3と比べると明るさの違いがハッキリ分かります。上:裏側、下:正面から見たところ。
セルフタイマーです。コニカ3から変化がみられます


3Aのロゴ

コニカ3M (3はローマ数字の3です。ネット上文字化けするので数字に置き換えています)
コニカに始めて露出計を内臓した3Aの改造機。セレン光電池が付き、フィルム感度をセットしておけば、露出決定が容易にできます。セレンメーターは使用しない時には折畳んむこともできました。また、フィルムサイズがフルサイズ(24×36mm)とハーフサイズ(18×24mm)と撮影可能です。(ハーフサイズ時、ハーフサイズ用の枠を使用します)
使い方はコニカ3とほぼ同じなので
今回は、このコニカ3Mの特徴を見ていきます。
- 画面サイズ:24×36mm 、18×24mm
- レンズ:ヘキサノン50mm/f1.8
- シャッター:セイコーシャSLV
- シャッタースピード:B、1、1/2、1/4、1/8、1/15、1/30、1/60、1/125、1/250、1/500秒、ライトバリュー目盛り付き
- ファインダー:採光式ブライトフレーム、等倍
- フィルム巻き上げ:フロント式セルフコッキングレバーによる
- フィルムカウンター:自動復元順算式
- フィルム巻き戻し:クランク式


セレンメーターは折り畳むことが出来ます。

露出が合っているか一目で分かります。

フィルムサイズがフルサイズ(24×36mm)とハーフサイズ(18×24mm)と撮影可能です。
通常フィルムチャージはレバーを2回下げますがハーフサイズの撮影の時は1回だけ下げ、フィルム送りをし撮影します。ハーフサイズ時、ハーフサイズ用の枠が必要です。

3Mのロゴです
