クラカメ探検隊 · レンジファインダー
KowaSW
1. 歴史・機構・蘊蓄(エッセイ・解説)

今回は、カエルの「ケロちゃんコロちゃん」でおなじみのコーワが作ったカメラを紹介します。
コーワは高機能・低価格をめざしたカメラづくりが特徴でしたが、その中でもこのKowaSWは28ミリの交換レンズ1本分の値段で買えるという優れたカメラでした。
1964年発売ですが、当時としては薄型でコンパクトな作りで、シンプルな外観と丸みのあるボディがとても魅力的なカメラです。
ユニークな形のケプラー式ファインダーを持ち、とても見えがよいので評判になりました。
ピントは目測式ですが、フォーカスリングには1メートルと3メートルにきちっとしたクリックがあり、ファインダーを覗いたままでもシャッターを切ることができる実用的な作りで、プロのカメラマンにも愛用者が多かったようです。
距離計連動ではないので厳密にはレンジファインダーではありませんが、分類的には同等の機能を持ちます。
それでは、使い方を見ていきましょう。
- 発売:1964年
- 型式:35ミリレンズシャッターカメラ
- ボディ構造:軽合金ダイカスト
- レンズ:コーワ28mm/f23.2
- 最短撮影距離:0.5メートル
- シャッター:セイコーシャSLV、B・1〜1/500秒
- ファインダー:倍率0.4倍、ケプラー型実像式
- 焦点調節:直進ヘリコイド、目測式
- 巻き上げ:レバー、セルフコッキング
- サイズ:127×76×51mm
- 重量:約580g
2. 操作方法・メンテナンス・修理のポイント

まず最初にフィルムを装填しましょう。ボディを後側から見て左側面の下部分についているのが、フィルム室をあける留め金です。

下に引っ張ると裏ぶたが開きます。

このままだとフィルム巻き戻しクランクの軸が出ていてフィルムを入れることができないので、上に押し上げてフィルムのためのスペースをあけましょう。

フィルム室にパトローネをセットしたら、先ほどの巻き戻しクランクを下に下げてフィルムを固定します。

フィルムの先端を、巻き戻しスプールの切り込みに差し込みます。

フィルムのパーフォレーションを巻き戻しスプールのツメにひっかけて、矢印の方向に少し巻き込みます。

裏ぶたをとじ、ボディ左側の留め金を上にあげて、開かないように固定します。

ボディ裏側にフィルムインディケーターがついているので、ダイヤルをまわして装填したフィルムの感度に合わせておくとよいでしょう。

レバーを巻き上げて、フィルムカウンターが1になるまでから撮りします。

ヘリコイドの1番前についているリングでシャッター速度をあわせます。 Bと、1〜1/500秒の間で設定できます。

まん中のリングが絞り設定です。F3.2〜16の間で設定します。

焦点合わせは目測式ですが、フォーカスリングには1メートルと3メートルの部分にクリックがついていて、ファインダーを覗きながらでも調節できるように配慮されています。

撮影が終われば、ボディ上部についているフィルム巻き上げクランクでフィルムを巻き上げましょう。ツメをおこして、矢印の方向にまわします。
フィルムの取り出すときは、先ほどと同じ要領でフィルム室をあければ、取り出すことができます。
これでKowaSWをおわります。
