クラカメ探検隊 · 一眼レフ
exakta VX
1. 歴史・機構・蘊蓄(エッセイ・解説)

ドイツのイハゲー社が世界初の35mm判一眼レフ、キネエクザクタを発売してから15年後の1951年にヴァレックスVXが発売されました。
発売当時、一眼レフはウエストレベルのファインダーが主流でしたが、エキザクタの場合、このヴァレックス以降ファインダーが交換可能になり、ペンタプリズム、ウエストレベルのマグニファイヤ、ステレオ用双眼ファインダーなどのレパートリーを展開しました。
また、このエキザクタマウントは、ドイツを始めとして様々なメーカーが継承しましたが、日本のトプコンではRE系のレンズも使用可能です。このようなあらゆるメーカー製のレンズが比較的安価で手に入り、レンズのレパートリーを楽しめることもエキザクタの魅力のひとつでしょう。
フィルム室内にはフィルムカッターが付いていて、ダブルパトローネを使用する場合に任意の位置でフィルムをカットできます。当時のフィルムが高価であったことをうかがわせます。
スローシャッターやセルフタイマーなど、いたるところにユニークさを持ったカメラです。
- 発売:1951年
- レンズマウント:エキザクタマウント・バヨネット
- レンズ:ビオター58/F2
- 焦点調節:直進ヘリコイド
- シャッター速度:T、B、1/25〜1/1000秒
- フィルム巻き上げ:レバー
- ファインダー・ピントグラス:交換可能
- シンクロ接点:M、X
- セルフタイマー:内蔵
- サイズ:148×90×75mm
- 重量:約900g
2. 操作方法・メンテナンス・修理のポイント

フィルムの装填です。
ボディ底面左側のノブを持ち上げ、左右どちらかに回すとフィルム室のロックが外れます。

一般的なカメラとは違い、右にパトローネを収めて左にフィルムを巻き取っていきます。
左の巻き取り軸は引き出して外せるので、左右両方にパトローネを使用することもできます。

フィルムカット
- ダブルパトローネの場合、フィルムを使いきる前に取り出すことができます。
取り出す時は2枚ほど空送りし、カッターのネジを緩めてから下に引くと刃が降りてきてフィルムをカットします。その後左側のパトローネを取り出せばいいわけです。
フィルム室を閉じる時は蓋を閉めてからノブを時計回りにまわしてロックします。

フィルムを2、3枚空撮りします。
フィルム巻き上げレバーは300度以上稼動させて使用します。
レリーズは左手を使います。

フィルムがきちんと巻き上げられているかチェックする窓です。
フィルムが正常に送られていると、中の印が回転します。

装填したフィルムの種類・感度はここにメモしておくことができます。

指でフィルムカウンターを合わせます。
カウンターはフィルムを巻き上げた時点ではなく、シャッターをレリーズした時にカウントされます。
これで撮影の準備ができました。

高速シャッター
- ダイヤルを持ち上げ、B、T、1/25〜1/1000秒のうちの任意の指標に合わせます。

低速シャッター
- まず高速シャッターダイアルをTまたはBに合わせます。
ボディ右側の低速シャッターダイヤルを持ち上げて時計回りに巻き上げ、それから赤点に黒字のいずれかを合わせてレリーズします。
セルフタイマー
- 低速シャッターの時と同様にダイヤルを時計回りに回したら、赤点に赤字の1/5・3/4・3/2・2・3・5・6のいずれかを合わせます。
その後レリーズすると13秒後にシャッターが開き、ダイヤルに合わせた時間が過ぎたらシャッターが閉じます。

レンズの着脱
- 取り外すにはレバーをレンズ側に倒し、反時計回りに回します。
取り付けるには、レンズとボディに付いている赤点を合わせ、時計回りにカチッと音がするまで回します。

ファインダー・ピントグラスの着脱
- ボディ前面上部のボタンを下げてファインダーを持ち上げて取り外します。
ピントグラスは引っ張って取り外します。
ファインダーを取り付けるには、真上からきちんと合わせ、カチッと音がすると固定されます。

裏蓋の取り外し
- 裏蓋を開けて軸を抜き取ると裏蓋は外れます。

撮影が終わったらフィルムを取り出します。
まずフィルム巻き上げレバー横のツメを立て、次にボディ底面のノブの中央を押し、中の二又軸をパトローネに絡ませます。
ノブを使ってフィルムを巻き戻します。
巻き戻しノブを下に引くと二又軸をもとに戻すことができます。
これでエキザクタ・ヴァレックスVXを終わります。
