クラカメ探検隊 · レンジファインダー
Canon 4Sb
1. 歴史・機構・蘊蓄(エッセイ・解説)

キャノンがレンジファインダーカメラを作り始めたのは1946年のことで、当時ライカに対抗して次から次へとレンジファインダーカメラを発表していました。それに伴い技術も確実にアップしてきましたが、その中でも最も洗練され、銘機だとされているのがこのキャノン4Sbです。
世界初スピードライト同調のX接点を採用したカメラとしても特徴付けられます。また、巻き戻しノブの下にはファインダーの倍率切替えが付いています。3段階の切替えにより、50・100・135mmの焦点距離に対応しています。
標準レンズは50mm/F1.5で、セレナー&キャノンレンズの傑作といわれている大口径レンズです。スローシャッターダイヤルには回転防止ピンを付けることにより、不意な回転を避けるようになっています。
自信作であったこのカメラも、発売から2年後にライカがM3を発表することで一変します。M3の性能が群を抜いていたのです。これにより日本のカメラメーカーは衝撃を受けますが、キャノンは4Sbの改良版として4Sb改を発売することになります。
現在でも4Sb・4Sb改は定評があり、アクセサリーは130種を超えるといいます。
- 発売:1954年
- 型式:35mmレンジファインダーカメラ
- 標準レンズ:キャノン50mm/F1.8
- ファインダー:3段変倍一眼レンジビューファインダー
- 露出計:なし
- シャッター:フォーカルプレーンシャッター
- シンクロ接点:FP、X
- サイズ:140×72.2×67mm
- 重量:約790g
2. 操作方法・メンテナンス・修理のポイント

フィルムを装填するためにボディ底面の爪を起こし、蓋を開けます。

巻き取り用パトローネを取りだします。
フィルムは巻き取りがしやすいように半分に切って細くしておきます。10センチ程で良いでしょう。
付属の巻き取り用パトローネに、フィルムの先端をかませます。

このようにパトローネをそれぞれ収めます。

フィルムの巻き上げ方法は、ライカと同じです。
2、3枚巻き上げたらカウントを1に合わせておきます。

装填したフィルムの感度に合わせておくと、メモとして重宝します。

レンズをとり付けます。
レンジファインダーカメラ全般において、キャノンはライカのスクリューマウントを採用しています。

フィルム巻き上げの下にはファインダー倍率変換レバーが付いています。
これは使用するレンズの焦点距離に合わせて切り替えますが、Fは50mm、1×は100mm、1.5×は135mmにそれぞれ対応しています。
切替えることで、同時にファインダー内全体が切替えられます。

シャッター速度の選択
- 低速:ボディ上面の高速シャッターダイヤルを25-1に合わせてからボディ前面の低速シャッターダイヤルを任意の位置に合わせます。
- 高速:ボディ前面のダイヤルを25に合わせてから(この時ダイヤルは回転防止キャッチピンによって固定されます)ボディ上面のダイヤルを持ち上げながら回して任意の位置に合わせます。

スピードライト装着用のレールです。

シャッター速度・絞り等が決まったら、シャッターを切ります。

撮影後フィルムを巻き戻すには、レバーを使ってAからRに合わせ、巻き戻しノブを使ってフィルムを巻き戻します。
これでキャノン4Sbを終わります。
