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クラカメ探検隊 · レンジファインダー

NIKON S2

コーナー名
クラカメ探検隊
分類
レンジファインダー
対象機材・テーマ
珍しいカメラの使い方講座ニコンS2編
概要・導入
ニコンS2 s型までのようにI型の改良型ではない、全く新しいニコンカメラとして発表されたのがこのS2です。同年の8ヶ月前に、新型の「ライカM3」が発売されたため発売予定が大幅に遅れましたが、フィルムの巻き上げ・巻き戻しに、国産のレンズ交換式35mmカメラとして初めてのレバー式、クランク式を採用するなど当時としては先進的なカメラでした。なお、レバーはラチェット式の1回巻き上げで、ライカM3の2回巻き上げとどちらがいいか話題になりましたが、クランク式巻き戻しの迅速さはライカに勝ると評され、やがてライカもラチェット式1回巻き上げになる程でした。このS2、画面サイズは24x36mmのライカ版になり、ボ…

1. 歴史・機構・蘊蓄(エッセイ・解説)

ニコンS2 s型までのようにI型の改良型ではない、全く新しいニコンカメラとして発表されたのがこのS2です。同年の8ヶ月前に、新型の「ライカM3」が発売されたため発売予定が大幅に遅れましたが、フィルムの巻き上げ・巻き戻しに、国産のレンズ交換式35mmカメラとして初めてのレバー式、クランク式を採用するなど当時としては先進的なカメラでした。なお、レバーはラチェット式の1回巻き上げで、ライカM3の2回巻き上げとどちらがいいか話題になりましたが、クランク式巻き戻しの迅速さはライカに勝ると評され、やがてライカもラチェット式1回巻き上げになる程でした。このS2、画面サイズは24x36mmのライカ版になり、ボディーは軽合金ダイカストの採用によって S型に比べると75gも軽く、なおかつ堅牢に進化しました。ファインダーは光像式が等倍で採用され格段に明るく見やすくなりました。距離計は従来と同じ一眼式ですが、ファインダー倍率が等倍のため、従来型に比べて約70%も基線長が伸びており、大きくて明るい距離計像とあいまって、ピント精度は大幅に向上しました。シンクロ接点がJIS・B型に改められ、タイムラグ可変式であらゆる閃光電球に同調し、ストロボは最高1/50秒で同調します。 当時この新型S2に対する欧米の関心は高く、米国大都市ではライカM3に匹敵する売れ行きで、カメラの輸入が禁止されていた英国でも雑誌で特集されました。また、フランスでは国内でニコンS2を売っていないので、グラフ誌「パリ・マッチ」では米国まで出かけて、S2を買っていたといいます。●発売:1954年12月10日●型式:35mmフォ-カルプレ-ンシャッター式距離計連動カメラ●画面サイズ:24x36mm ●シャッター形式:横走フォーカルプレーン●シャッター幕:ゴム引き絹羽二重●シャッター設定:回転式ダイヤル高低速同軸●シャッタースピード:T・B・1〜1/1000秒●シンクロ接点:FP〜X ●ファインダー構成:採光窓式等倍&逆ガリレイ・アルバダ式●ファインダーフレーム:等倍系・ブライトフレーム50・85・105・135mm 逆ガリレイ系・全視野28mm・ブライトフレーム135mm ●露出計連動:不可●フィルム巻き上げ:小刻みレバー●フィルム巻き戻し:A・Rリング・クランク●枚数計:手動復帰●大きさ(ボディーのみ):136x78x43.5mm ●重さ(50mm/F1.4付)700g

各部の説明

基本操作

2. 操作方法・メンテナンス・修理のポイント

*〜各部の名称〜*

1.レンジファインダ-窓

2.フォーカシングギア&無限遠ロックレバー

3.専用フラッシュガン接点

4.シンクロソケット

5.ビューファインダー窓

6.シンクロ接点ダイヤル

7.ハイスピードシャッターダイヤル

8.シャッターレリーズボタン

9.フィルムカウンター

10.フィルム巻き上げレバー

11.フィルム巻き戻し切り替えリング

12.スロースピードシャッターダイヤル

13.アクセサリーシュー

14.フィルム巻き戻しクランク

15.フィルムインジケーター

16.三脚取り付け穴

17.ベースプレートロックレバー

ファインダーアイピース

それでは使い方をみていきましょうまずフイルムを装填します。ボディ下部のベースプレートロックレバーの矢印を<OPEN>に合わせます。

そのまま裏蓋を引くと外れます。フィルムを装填し、右側の巻き上げスプ-ルにフィルムリ-ダ-部分をかませ、裏蓋を閉めます。

裏蓋を閉めたらベ-スプレ-トロックレバ-の矢印を<CLOSE>に合わせます。

巻き上げノブでフィルムを巻き上げ、2回空撮りし、フィルムカウンターを<0>にあわせます。赤○のポッチに爪をかけて回転させ、カウンター<0>を矢印に合わせてから撮影を始めて下さい。フィルムカウンターは順算式です。

被写体へのピントの合わせ方です。フォ-カシングギアの後ろにある無限遠ロックレバ-(赤○)を押すとレンズ右横のロックが外れるので、レンズのフォーカスリングを回すか、ギアを指で動かすかしてピントを合わせます。

ファインダーアイピ-スからのぞき、中央の像を合致させてピントを合わせる二重像合致式です。像がずれている時はアウトフォーカスです。周辺部にピントを合わせたい時は、先にピントを合わせてからフレーミングします。見える範囲は50mmのフレームなので、それ以外の焦点距離のレンズをつかうときにはそのフレームのファインダーが必要です。カメラのアクセサリーシューにそのファインダーを装着してフレーミングして下さい。

レンズ着脱の時は、フォーカスリングを無限遠に合わせてから写真のようにバネの突起を押し、レンズを時計回りに回すとレンズが外れます。レンズをつける時はレンズマウント脇にある赤い点とレンズに付いている赤い点を合わせて、反時計回りにカチッと音がするまでレンズを回して下さい。

シャッタースピードについてです。高速度と低速度のシャッターダイヤルは2段になっています。上の(赤○)部分がハイスピードシャッターダイヤルで、シャッターを巻き上げた後、下段(黄○)のスロースピードシャッターを<30>に合わせてから、上段のハイスピードシャッターのダイヤルを写真のように持ち上げてスピードを合わせます。スピードはB、1/30、1/60、1/125、1/250、1/500、1/1000秒で、ストロボはX以下で同調します。 1/30以下のスローシャッターは下段のダイヤルで合わせます。シャッターを巻き上げた後、上段のハイスピードシャッターを<30-1>に合わせてから、レバーで下段のダイヤルを合わせます。スピードはT、1/2、1/4、1/8、1/15秒です。

撮影が終わったらフィルムの巻き戻し切り替えレバーを<A>から<R>に切り替えます。フィルムを巻き戻したら<A>に戻します。自動復元ではないので注意しましょう。

巻き戻しノブを矢印の方向に回して巻き戻し、裏蓋をベースプレートロックレバーを<OPEN>にあわせて外し、フィルムを取り出します。

以上、ニコンシリーズニコンS2の使い方を紹介してきました。

フィルムを装填したら、フィルムインジケーターを手動であわせます。装填したフィルムの種類と感度を表示させますが、露出計がないので必ずしも設定の必要はありません。