クラカメ探検隊 · 中判
KowaSUPER66
1. 歴史・機構・蘊蓄(エッセイ・解説)

コーワシックスシリーズの4代目にあたるコーワスーパー66は、ひとつ前に発売されたコーワシックス2型に改良を加えたものです。
コーワシックス2型から取り入れられたフィルムバック交換をより簡単にできるようにしたもので、バックのロックレバーやミラーアップ機能が省かれています。交換用のフィルムバックも4.5×6センチのセミ判や、ポラロイドバックも作られており、このモデルでコーワシックスシリーズの完結となります。同時に、興和製カメラの最終モデルでもあり、このカメラを最後に以後興和のカメラは製造されていません。
それでは、使い方を見ていきましょう。
- 発売:1974年
- 型式:6×6センチ判レンズシャッター一眼レフ
- 標準レンズ:コーワS85mmF2.8(4群5枚)、スピゴットマウント交換式
- シャッター:セイコーSLV0番、T・1〜1/500秒(M・X接点、セルフタイマー内蔵)
- ファインダー:ウエストレベル
- 焦点調節:ヘリコイド繰り出し
- 巻き上げ:スタートマークによるセミオートマット、セルフコッキング、小きざみ巻き上げ可能、二重露出防止、多重露出可能
- サイズ:126×137×158ミリ
- 重量:1900g
- その他:フィルムバック交換式
2. 操作方法・メンテナンス・修理のポイント

コーワスーパー66はフィルムバック交換式になっていますので、まず最初にフィルムバックの着脱法を見てみましょう。

ボディに装着されているフィルムバックを外すには、ボディ左側面下についているこのボタンを使います。

レンズを下にしてカメラを置き、ボタンをおしながらフィルムバックを上に引き上げると簡単に外すことができます。

フィルムバックをボディに装着するには、ボディ上部後ろ側にでていいるツメの部分に、フィルムバック上部の穴をひっかけます。

あとはその部分を軸にしてボディにカチっと押し込めば、フィルムバックが装着されます。

では、フィルムを装填しましょう。今回は120と220のフィルムが使用できるフィルムバックを使います。
まずフィルムを入れるために、フィルムバックのカバーを開きます。フィルムバックのこの部分につまみがついています。

これを引張ると、カバーが開きます。

開いたカバーを、フィルムバックの本体からとりはずします。フィルムバックの左上部分についているのが、カバーの留め金です。

これを上方向に回転させると、カバーの軸がはずれて、本体から取りはずすことができます。

次に、フィルムバックからはずしたカバー部分についている圧板を、装填するフィルムに合わせてはめかえます。

圧板をふた側に押し付けながら上方向にずらすと、圧板がふたからはずれます。

黄色い●と赤い●がついていますが、それぞれ同じ色の数字と位置があうように圧板の向きを変えてはめ直しましょう。

次に、フィルムバック本体で、フィルムの撮影枚数のセットをします。 後ろから見て右側面についているのが、フィルム枚数を合わせる部分です。 フィルムカウンターのまわりにデザインされています。

120/220のフィルムバックの場合、「12」と「24」の目盛りがありますので、使用するフィルムに合わせてセットして下さい。
120フィルムの場合12枚、220フィルムの場合は24枚撮影できます。リング上のボタンを押しながらまわすと動かすことができます。

では、フィルムを装填しましょう。 新しいフィルムを、フィルムバック下側のスプール室(矢印部分)にいれます。

フィルムを固定する軸が出ていますが、ボディ左側面についているネジを引張り左右にすこしまわすとその位置で固定され、フィルムを入れられるようになります。

フィルムを入れたら、前ページで引き出した軸をもとに戻して、フィルムを固定しておきます。

フィルムの先端を、ボディ上部にある巻き取りスプールの溝に差し込みます。

フィルム巻き上げクランクをまわしてフィルムを巻いていきます。

フィルムにスタートマーク(矢印)が出てくるので、ボディについているスタートマーク(赤丸などのマーク)とあうところで巻くのをストップします。

はずしたフィルムバックのカバーをもとにもどしましょう。先ほどと同じように留め金を上にあげながらふたをはめ込んだら、カチッという音がするようにしっかりとカバーを閉じます。

次にフィルムカウンターが「1」をさすまで、巻き戻しクランクをまわしてフィルムを巻き上げます。
これでフィルムの準備は終わりました。

撮影のためにファインダーフードを開けます。
ふたを持ち上げると自動的にファインダーフードが開きます。

ファインダーフードについているこのつまみを右方向にずらすと、ルーペがセットされます。

使わない時は指で押して元の位置に戻しておきましょう。

撮影目的などにあわせて、絞りとシャッター速度を設定します。

これがシャッターボタンです。

シャッターボタンのまわりには赤と緑の●がついています。
ボディについている赤い印にシャッターボタンの赤●をあわせるとロックがかかり、シャッターを押せない状態になります。
撮影のときは緑にあわせておきましょう。

多重露光で撮影する場合は、このスイッチを使います。 普通に撮影する時には、Nの文字が見えています。

上についているボタンを押しながらスイッチを右方向にずらすと、 Dの文字が出てきます。
この状態で撮影をすると、一度シャッターを切ってフィルム巻き上げクランクをまわしても、シャッターだけがチャージされフィルムは巻き上げられないので、フィルムの同じコマに何度も露光させることができます。

上のボタンを押すとスイッチが自動的にNに戻り、通常の撮影ができる状態になります。

撮影がすめばフィルムを取り出し、空になったスプールをボディ上部の巻き取り側のスプール室に移しておきましょう。
以上でコーワスーパー66を終わります。
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