クラカメ探検隊 · 中判
KowaSIX_MM
1. 歴史・機構・蘊蓄(エッセイ・解説)

今回紹介するコーワシックスMMは、1968年に発売された国産6×6センチ判レンズシャッター一眼レフの第一号機であるコーワシックス1型に続いて発売されたモデルです。新たにミラーアップと多重露出(マルチエクスポージャー)の機能が加わり、そこから名前もMMとつけられました。
それでは、使い方を見ていきましょう。
- 発売:1972年
- 型式:6×6センチ判レンズシャッター一眼レフ
- 標準レンズ:コーワS85mmF2.8(4群5枚)、スピゴットマウント交換式
- シャッター:セイコーSLV0番、T・1〜1/500秒(M・X接点、セルフタイマー内蔵)
- ファインダー:ウエストレベル
- 焦点調節:ヘリコイド繰り出し
- 巻き上げ:スタートマークによるセミオートマット、クランク巻き上げ、セルフコッキング、120/220フィルム兼用
- サイズ:116×137×157ミリ
- 重量:1750g
- その他:ミラーアップ、多重露出可能
2. 操作方法・メンテナンス・修理のポイント

まず最初にフィルムの装填します。フィルム室を開けるためにボディ裏側の裏ぶたをはずします。

ボディを上下さかさにすると、底面に裏ぶたをはずすためのつまみがあります。

ツメをおこして「O」と刻まれている方向にまわします。

この状態にふたが開きます。

開いた裏ぶたをボディからはずします。レンズをしたにしてカメラを置き、右下に出ている部分が、留め金になります。

これを上方向に回転させると、ふたの軸がはずれて、ボディから取りはずすことができます。

次に、ボディからはずした裏ぶたについている圧板を、装填するフィルムの枚数に合わせてはめかえます。

圧板をふた側に押し付けながら上方向にずらすと、圧板がふたからはずれます。

12枚撮りなら黄色い●と、数字の12が合うように、

24枚撮りなら赤い●と、数字の24が合うように、圧板の向きを変えてはめ直しましょう。

次に、ボディ側で、フィルムの撮影枚数のセットをします。ボディ右側面についているのが、フィルム枚数を合わせる部分です。

「12」と「24」の目盛りがありますので、使用するフィルムに合わせてセットして下さい。ぎざぎざのつまみを手前にひきながらまわします。

では、フィルムを装填しましょう。新しいフィルムを、ボディ下側のスプール室(矢印部分)にいれます。

フィルムを固定する軸が出ていますが、ボディ左側面についているネジを引張り左右にすこしまわすとその位置で固定され、フィルムを入れられるようになります。

フィルムを入れたら、前ページで引き出した軸をもとに戻しておきます。

フィルムの先端を、ボディ上部にある巻き取りスプールの溝に差し込みます。

フィルム巻き上げクランクをまわしてフィルムを巻いていきます。

フィルムにスタートマーク(矢印)が出てくるので、ボディについているスタートマーク(赤丸などのマーク)とあうところまで巻きます。

最初にはずしたボディの裏ぶたをもとにもどしましょう。先ほどと同じように留め金を上にあげながらふたをはめ込みます。

ボディ底面のネジを「C」と刻まれている方向にまわして、しっかりと締めます。

次にフィルムカウンター(写真赤まる部分)が「1」になるまで、巻き戻しクランクをまわしてフィルムを巻き上げます。
これでフィルムの準備は終わりました。

撮影のためにファインダーフードを開けます。中折れ式になっているので、ふたを持ち上げると自動的にファインダーフードが開きます。

撮影目的などにあわせて、絞りとシャッター速度を設定します。

この部分にシャッターボタンがあります。

シャッターボタンのまわりには赤と緑の●がついています。赤にあわせるとロックがかかり、シャッターを押せない状態になります。
撮影のときは緑にあわせておきましょう。

コーワSIX_MMには、新しくミラーアップと多重露光の機能が加えられています。
まず、ミラーアップで撮影する場合ですが、この部分のスイッチを使います。

ファインダーをのぞき撮影対象にピントをあわせたら、ミラーアップのダイヤルを赤い矢印の方向にまわしながら、シャッターボタンを押します。
その時には露光はされずにミラーがあがっただけの状態になり、もう一度シャターを切るとその時点ではじめて露光され、撮影されます。
ミラーアップで撮影することにより、撮影の際のミラーはね上げのショックを解消することができ、画像への影響をなくすことができるという利点があります。

多重露光で撮影する場合は、このスイッチを使います。普段は黄色の●と黄色のラインがあった位置にあります。

スイッチを矢印の方向にまわして、赤い●と赤いラインがあう状態にします。

すると、一度シャッターを切ってフィルム巻き上げクランクをまわしても、シャッターだけがチャージされフィルムは巻き上げられないので(フィルムカウンターの数字で確認することができます)、フィルムの同じコマに何度も露光させることができます。

撮影がすめばフィルムを取り出し、空になったスプールをボディ上部の巻き取り側のスプール室に移しておきましょう。
これでKowaSIX_MMを終わります。
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