カメラレビュー
ステレオリアリスト
1. 歴史・機構・蘊蓄(エッセイ・解説)

スペックデータ
型式:レンズシャッター式リアリストサイズ・ステレオカメラ 発売:1954年
使用フィルム:35mmフィルム レンズ:35mmF2.8
画面サイズ:23x24mm シャッタースピード:T・B1〜1/200秒
その他:連動距離計付、バックフォーカシング方式
ステレオカメラの基本"リアリストサイズ"
過去にステレオカメラブームという時期が何回かあり、盛んにステレオカメラが生産された時代がありました。
それが1920〜30年代にかけてと1950年代のアメリカです。そしてこの時代を代表するのが
アメリカのデビッド・ホワイト社がつくったこの「ステレオ・リアリスト」です。
23x24mmの画面サイズは"リアリストサイズ"とよばれ、現在ステレオ写真の基本サイズとなっています。
→使い方
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2. 操作方法・メンテナンス・修理のポイント
露出は被写体によってセットしますが、リアリストサイズのステレオはほぼリバーサルフィルムを使う
ことになるので、正確な露出を測る必要があります。AE機構や単独の露出計がないので単独の露出計な
どを用意するべきです。
露出が決まったら絞りとシャッターをセットしますが、ここで注意したいのが露出補正。この時代
のほとんどのステレオカメラのシャッターはメインスプリングの弱りや古くなった羽根油の付着によ
るネバリなどでシャッター速度が表示よりも遅くなっている可能性があるからです。これを計算にいれ、
露出補正を行っておくのが無難。
レリーズはレンズ下のレバーでチャージを行ってから可能になる。


ピントあわせはボディー後部にあるファインダーを覗きながらボディー
右側のフォーカスダイヤルを回して上下像を合致させます。
1回毎にフィルム巻止め解除ボタンを押しながらフィルムを巻き上げ、チャージしてから撮影
します。36枚撮りフィルムで29組、24枚撮りで19組写したら巻き戻し切り替えダイヤルをRに
戻し、巻き戻しノブで巻取っていきます。

↑右から巻き上げノブ、巻き戻し切り替えダイヤル、フィルムカウンター、アクセサリーシュー、
その左の小さな窓は巻き上げ確認シグナル、シヤッターレリーズボタン、そして巻き戻しノブ。
フィルムの現像
フィルムの現像は『ステレオマウント希望』と明記して「コダック・イマジカ」送りを指定すると、そのままビュワーで観賞できるようにマウントされて一週間程で戻ってきます。コダックにフィルムに限らずフジ、コニカ製フィルムでもその他35mmリバーサルフィルムでリアリストサイズで撮影された物であればイマジカではマウントしてもらえるようです。長巻きで返却してもらい、自分でマウントすることもできますが
初心者である場合はマウントしてもらう方が無難です(自分でするとかなり面倒臭いことに・・・)。


フィルムの観賞の仕方
マウントされたフィルムはビュアーかスライドプロジェクターで観賞することになります。
一般にはビュアーで観賞することが多いのですが、このビュアーがカメラ以上に入手が困難です。リアリストサイズのステレオ写真は基本的にはビュアーなしでは観賞できません。しかしながらカメラと同時代のビュアーの入手が困難なだけで、「スターDステレオビュアー」という新品が手に入ります。
レンズ間隔が調節できない等、性能的に多少難はありますが電池式で実用的です。その他、普及型のプラスチック製と紙製もあります。これはアメリカのステレオ専門業者から販売されている物ですが日本でも手に入ります。

←写真はコダック社の「kodaslideSTEREO-Viewer」
ステレオカメラの現状として、すでに製造中止になった物も多く、都会の中古カメラ店を歩き回ってもなかなか
手に入りにくい物もあります。ここにあげたリアリストはそんななかでも比較的入手しやすい物なので簡単に使
い方を紹介しておきます。

裏蓋を取り外し、ボディー上部の巻き戻し切り替え板をRの位置に
合わせ、ボディー内部の中央上部のスプロケットをフリーにします。
ボディー内部の中央上部のスプロケットを指で回して白点をだし、U字
型のくぼみにあわせて、フィルム巻き戻し切り替え板をAの位置に戻し
フイルムをセットします。
フィルム先端部がボディー内部の中央上部のスプロケットにうまく引っ
掛かるように、スプロケットの上の小さなフィルム押さえ板の下を通し
ます。これをしないとフィルムがうまく送れないので注意。
フィルムを通して引いていくと、パーフォレーション2穴分くらい
通ったところでスプロケットがストップするので、ここでフィルム巻止
め解除ボタンを押しながらさらに5〜6穴分引き出すと、巻き上げスプール
に届きます。そこでスリットにしっかり差し込み、少し巻き上げて巻き上
がるのを確認してから裏蓋を閉じてロックします。
次に巻き上げノブを回し、ストップしたらさらに3回巻き上げ、カウンターを1に合わします。これで一回目の撮影準備完了。フィルムの巻き上げ方は巻止め解除ボタンを指で押しながら巻き上げノブを回して、約1/4回まわったところでカウンターがひとコマ進むので、巻止め解除ボタンから指をはなし、巻き上げノブがストップするまで回すと1回分おくられます。
