MJムービークラブ
8mm,16mmムービーフィルム講座
1. 歴史・機構・蘊蓄(エッセイ・解説)


ようこそ目次
このページは、簡単なムービーフィルム入門講座です。
普段あまりなじみの無いムービーフィルムですが、このページではムービーフィルムに関するちょっとした知識を得ることが出来るかとおもいます。
①と②はムービーフィルム全般について、③は8mmフィルムについて、そして④は35mmフィルムについて紹介しています。
入り口 → ①へ① フィルムベースの種類② 幅・長さ・パーフォレーション③ フィルムの感度④ サウンドトラック

2. 操作方法・メンテナンス・修理のポイント
ムービーフィルム入門講座
フィルムベースの種類
フィルムベースは、フィルムの骨格のようなもので、その上に実際に感光する乳剤層を重ねていって、フィルムは出来あがります。
フィルムベースには大きく分けて、以下のような2種類があります。
1. トリアセテートベース
[TAC(三酢酸繊維素)ベースともいう]
2. ポリエチレンテレフタラートベース
[PETベースともいう]・・・ペットボトルと同じ素材です。
呼称については製造会社によっていろいろな呼び方がありますが、ここでは触れません。
これらはいずれもフィルムベースに適する素材なのですが、PETベースのほうが強度の面で優れているため、PETベースのフィルムのほうが薄いものが作れます。
ちなみに富士フィルムのSingle-8用フィルムは、PETベースで作られています。
ムービーフィルム入門講座
幅・長さ・パーフォレーション
(パーフォレーションというのはフィルムの横にあいている、穴のことです。)
フィルムの幅、つまりフィルムのサイズには以下のようなものがあります。
70mm
(撮影用は65mm)
これは画面の縦横比が1:2.06という超ワイドスクリーン用のフィルムです(スーパーパナビジョン方式の場合)。
『アラビアのロレンス』や『2001年宇宙の旅』などで使われていました。
映像が記録される部分は撮影用65mmフィルムでは52.50mm×23.00mmで、映写用70mmフィルムでは45.59mm×22.10mmとなります。
35mm
これは商業用のムービーフィルムとして最もよく使われています。
画面の縦横比には1:1.38のスタンダード、1:1.85のビスタビジョンサイズ、1:2.35のシネマスコープ(あるいはテクニスコープ)サイズなど様々なものがあります。そのままの縦横比で、フィルムに記録する方式もあれば、光学的に縦(あるいは横)を圧縮して記録し、映写時にアナモフィックレンズ(縦方向と横方向の倍率の異なるレンズ)を使用してもとの縦横比に戻す方式もあります。
16mm
これは、どちらかというと記録映画やアマチュアに使用されています。
画面の縦横比は普通1:1.33です。
8mm
これは、家庭でも手軽に扱えるフィルムです。
その独特の画質のために最近は、CMやミュージックビデオで使われることもあります。
8mmフィルムは、フィルムの片側にだけパーフォレーションがあいていてそのサイズによって2種類に分かれています。
S-8タイプは、商品名でSingle-8あるいはSuper-8と呼ばれているもので、縦長の小さいパーフォレーションがあいています。画面の縦横比は1:1.36です。これらはあらかじめ、使い捨てのフィルムマガジンに入っていて、もっとも手軽に扱うことが出来ます。マガジンに入っているフィルムの長さは約15mです。
R-8タイプはレギュラー8と呼ばれているもので、パーフォレーションは大きめで、16mmフィルム同じサイズです。その分画像を記録するスペースが小さくなります。
それでは、代表的なフィルムについて、まとめておきます。
映画方式
撮影用フィルム
映写用フィルム
スクリーン縦横比
その他
スーパーパナビジョン
6チャンネルマグネティッサウンドクラック
ウルトラパナビジョン
6チャンネルマグネティッサウンドクラック
スーパーテクニラマ70
ビスタビジョン
35mm スタンダード
こちら
をご覧ください
35mm ワイドスクリーン
(ビスタビジョンサイズ)
35mmスタンダードのフィルムで天地が切られることを考慮して撮影。
35mm シネマスコープ
テクニスコープ
16mm スタンダード
スーパー16
S-8
(シングル8・スーパー8)
こちら
をご覧ください
R-8(レギュラー8)
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ムービーフィルム入門講座
フィルムの感度
ここでは、撮影条件や仕上がった映像に大きな影響を与えフィルムの化学的性質、についておはなしします。
主にプロの使用する35mmフィルムについては様々な感度や感色性の物がありますが、ここではより一般的なS-8フィルムについておはなしします。
S-8フィルムとしてはコダックのスーパー8タイプのものと富士フィルムのシングル8タイプのものがあります。これらはフィルムマガジンの形状が異なるため、同じカメラを使用できませんが、フィルムのサイズやパーフォレーションは同じ物ですので、映写機は共通しています。
さて、現在日本で市販されているフィルムには感度で分けると以下のような種類があります。
スーパー8
コダクローム40
このフィルムの感色性はタングステンタイプといって、黄色みのかかった白熱電球の下で自然な発色をするようになっています。タングステンというのは白熱電球のフィラメントに使われている物質です。逆にいうと、このフィルムそのままでは、太陽光の元で撮影すると映像が青っぽくなってしまいまうということです。なぜそのようなことになるかというと、人間は太陽光のもとや電球の下など、場所によって光の色が変化するとそれにあわせて感じ方を変化させてどちらの場合にもほぼ白い光のように感じていますが、フィルムは化学反応によって光を感じるわけですから場所によって感じ方が変ったりすることは無く、電球の下で映した映像は人間が感じる以上に黄色っぽくなってしまいます。その不自然さを取り除くために、タングステンタイプのフィルムは、黄茶色の感じ方を弱くしてあって、映写したときの黄茶色を抑えて自然な感じに見えるようにしてあるというわけです。そのため、太陽光の下でこのフィルムを使うと黄茶色が不必要に抑えられてしまってその補色である水色が相対的に強調されてしまうのです。
では、このフィルムは太陽光の下では使えないのかというとそうでもありません。普通、スーパー8用のカメラには補正フィルターというのが内蔵されていて、太陽光の下で撮影するモードにすると、この補正フィルターがレンズの間に入って黄茶色を加えてくれるのです。したがって、コダクローム40は照明の下でも太陽光の下でも使用できるフィルムなのです。しかし、欠点もあって、フィルターを通すと通過する光の量が減ってしまいますので、日中このフィルムを使用したときの感度は結果的にASA25ぐらいになってしまいいます。タングステン光の下ではASA40のフィルムとして使用できます。
カラー乳剤の形式・・・外型(このフィルム特有のもので自然な感じに色が出ます。)
以上をまとめると
感色性・・・タングステンタイプ
ASA・・・40(タングステン電球の下)/25(日中)
カラー乳剤の形式・・・外型
シングル8
シングル8フィルムはフィルターをかけてタングステン用をデイライト用として使うことはなく、始めからタングステン用とデイライト用が分かれています。
フジクロームR25
感色性・・・デイライトタイプ
ASA・・・25
カラー乳剤の形式・・・内型
フジクロームRT200
感色性・・・タングステンタイプ
ASA・・・200
カラー乳剤の形式・・・内型
8mmフィルムで映像を作ろう
」も参考にして下さい。
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ムービーフィルム入門講座
サウンドトラック
ここでは映画にとって重要な要素であるサウンドトラック、特に35mmのサウンドトラックについてお話します。
35mmフィルムには上の図のように、多くのサウンドトラックがあります。
光学アナログ式
(音の波形を光に変換し、それをフィルムに焼き付けて記録したもの。)
http://www.dolby.com/index.html
*ドルビーステレオ方式*
2チャンネルの音声信号を処理して、フロント3チャンネルとリア1チャンネルに分けたもの。
http://www.dolby.com/index.html
*ドルビー・スペクトラル・レコーディング(SR)方式*
ドルビーステレオ方式のノイズリダクション性能を向上させ、周波数をよりワイドにしたもの。
光学デジタル式
(音の波形をデジタル信号に変換し、それをフィルムに焼き付けて記録したもの。)
http://www.dolby.com/index.html
*ドルビーデジタル方式*
ドルビー研究所のAC-3 audio compression technology を使い、音声をデジタル信号に圧縮してプリントしたもので、フロント3チャンネル、リア2チャンネル、ウーハー1チャンネルのサラウンドシステムです。
http://www.sdds.com/
*SDDS(Sony Dynamic Digital Sound)方式*
MDと同様の圧縮技術を用いた、フロント5チャンネル、リア2チャンネル、ウーハー1チャンネルのシステムです。
デジタルシンクロ式
(これは私が便宜的につけた名称です。)
*dts方式*
これは、タイムコードだけをフィルムに記録して、実際のサウンドトラックはCDに記録したものです。フィルムのタイムコードにあわせて、音声を再生します。圧縮率が低いため高音質です。
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