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クラカメ探検隊 · 中判

ローライフレックスSLX

コーナー名
クラカメ探検隊
分類
中判
対象機材・テーマ
珍しいカメラの使い方講座ローライフレックスSLX編
概要・導入
1970年に発売されたローライ初の6×6判一眼レフ『ローライフレックスSL66』に続いて、1976年、レンズシャッターを取り入れ、自動露出、自動巻き上げとなった『ローライフレックスSLX』が発売となりました。 SL66がフォーカルプレーンだったのに対し、SLXではハッセルと同じくレンズシャッターを採用、またシャッター速度優先の自動露出機構を新しく備えています。そして、モータードライブを組み込むことにより巻き上げが自動となりました。ローライフレックスSLXはSL66の改良型ではなく、まったくの新製品として登場してきたといえます。 ボディはモータードライブを組み込みながらもコンパクトに設計されてお…

1. 歴史・機構・蘊蓄(エッセイ・解説)

1970年に発売されたローライ初の6×6判一眼レフ『ローライフレックスSL66』に続いて、1976年、レンズシャッターを取り入れ、自動露出、自動巻き上げとなった『ローライフレックスSLX』が発売となりました。

SL66がフォーカルプレーンだったのに対し、SLXではハッセルと同じくレンズシャッターを採用、またシャッター速度優先の自動露出機構を新しく備えています。そして、モータードライブを組み込むことにより巻き上げが自動となりました。ローライフレックスSLXはSL66の改良型ではなく、まったくの新製品として登場してきたといえます。

ボディはモータードライブを組み込みながらもコンパクトに設計されており、形もハッセルに代表されるような従来の中型一眼レフとは違い縦長で、どちらかといえばコーワシックスによく似た形です。レンズはSLX用としてツアイスのライセンスを受けてローライが製作したもので、標準レンズはプラナー80mm/F2.8HFT。他にディスタゴン40mmF4、ゾナー150mmF5.6など数本が用意されています。いずれもマルチコーティングを意味するHFTレンズです。シャッターはレンズシャッターですが、シャッタースピードダイヤルはボディ横についており、B・30〜1/500秒、ストロボに全速で同調します。レリーズボタンはボディ下に左右2つあり好きな方を使用できます。 TTLメーターをボディに内蔵しているので、ファインダーを交換してもTTL機能は変わりません。受光素子はSPDで中央重点測光。電源は充電式のニッカド電池です。フル充電で1000回の撮影が可能となっています。

ローライフレックスSLXにはシステムカメラとして様々なアクセサリーが用意されています。プリズム式のアイレベルファインダー、ピント合わせに便利なクイックフォーカシングレバー、5種類のピントグラス、電磁レリーズ付きのピストルグリップ、5mと10mの電磁レリーズなど、また接写用のアクセサリーとして20cmまで蛇腹の延びるべローズ、4種類のエクステンションチューブなどもあります。

  • 発売:1976年
  • 型式:6×6判レンズシャッター式AE一眼レフ
  • 使用フィルム:120フィルム(12枚撮り)、220フィルム(24枚撮り)
  • 標準レンズ:プラナー80mmF2.8、5群7枚構成、最短撮影距離0.9メートル
  • シャッター:リニアモーター式レンズシャッター、B・30〜1/500秒
  • シンクロ:全速同調
  • 焦点調節:レンズヘイコド式
  • ファインダー:ウエストレベルファインダー、一作動折りたたみ式
  • ピントグラス:スプリットマイクロ式
  • 露出計:開放中央重点測光式、シリコンフォトセル内蔵、マニュアル可能
  • フィルム感度:ASA25〜6400
  • 電源:9.6Vニッカドパック
  • フィルム巻き上げ:自動巻き上げ、巻き上げ速度0.7秒、連続撮影可能
  • フィルム装填:裏蓋開閉により中枠装填
  • フィルムカウンター:順算式、自動復元式
  • 大きさ:85×138×162(標準レンズ装着時)
  • 重さ:1800g(本体1250g)

2. 操作方法・メンテナンス・修理のポイント

ローライフレックスの電源は充電式のニッカド電池です。この部分にセットされています。バッテリー下部に指をかけて引くと取り外せるので使用する前に十分に充電しておきましょう。

フィルムを装填する際、SLXではフィルムバックを交換せずに中枠だけを取り出します。(バックを交換するのはポラロイドを使用するときだけです。)まずフィルムバックの上部両側に付いている丸いボタンを押してフィルムバックを開きます。

中枠をフィルムバックから取り出します。

中枠についている赤いタブを外側に引いて120フィルムまたは220フィルムを挿入します。中枠は完全な上下対称になっているので次に使用するときもスプールを入れ替える必要はありません。

反対側のスプールにフィルムの先端を差し込み、スタートマークが中枠のまん中に表示されるまで巻きつけます。

フィルムバックの上から下にフィルムが巻取られるように中枠をセットしたら、フィルムバックを閉じます。

ポラロイドバックを使用する場合は、このボタンを操作してバックをはずし、ポラロイドバックに交換します。

フィルム感度をセットします。シャッターダイヤルの側面に目盛りがついています。

ボディ横のスイッチを「S」に合わせます。「O」は電源オフ、「S」がシングル撮影、「C」が連続撮影です。使用しない時は「O」にして電源を切っておきます。

シャッターレリーズボタンを押すとフィルムが自動的に1コマ目まで巻き上げられ撮影可能になります。

同時に、ボディ裏のフィルムカウンターに「0」と表示されていたのが「1」に進みます。

ファインダーは写真のように持ち上げればセットされます。

ピントを調節する場合はファインダーの前面を押し込むとルーペがセットされ、正確なピント合わせが出来ます。

シャッター速度優先のAE撮影を行う場合、レンズの絞りリングをAにセットしておきます。

シャッター速度を設定し、ボディ横についている露出測定ボタン(写真右)を押すと、レンズの絞りリングにある窓で適正な絞り数値が示されます。

この時、ファインダー内にランプが点灯すれば露光が過不足状態なので、シャッタースピードをかえてもう一度測定しなおします。この露出測定ボタンはバッテリーチェックボタンも兼ねています。

マニュアルで絞りを設定する場合は絞りリングについている赤いボタンを押しながら絞りリングを回します。ボタンを押さないと「A」の位置でロックされて動きません。

シャッターレリーズボタンを押して撮影するとすぐに自動で巻き上げられ、同時にミラーも復元し2枚目の撮影が可能になります。フィルムカウンターも自動で進み「2」となります。

スイッチを「C」にセットすれば0.7秒間隔での連続撮影も可能です。

全てのコマが撮影が済めば自動的に最後までフィルムが巻き上げられます。フィルムカウンターは写真のように赤い表示になります。

スイッチを「O」オフにし、フィルムバックを開けて撮影済みのフィルムを取り出しましょう。フィルムバックを開けた時点でフィルムカウンターは「0」に戻ります。

これでローライフレックスSLXを終わります。