クラカメ探検隊 · その他・レンズ/アクセサリー
ノブレックス135S
1. 歴史・機構・蘊蓄(エッセイ・解説)

ドイツ・ノブレックス社製の35ミリ判パノラマカメラです。
撮影レンズとスリット式のシャッターを一体化させたドラムをモーターで回転させて撮影します。撮影ごとにドラムが一回転する構造になっており、前半の半回転で回転速度を一定にしあとの半回転でシャッターが開きセットしたシャッター速度で撮影されます。全画面にムラのない平均した露出が与えられるので、周辺光量の低下などはみられません。ドラムの回転による振動、ブレなども少なく、質の高いパノラマ写真を撮影することができます。
また、通常35ミリカメラのパノラマプリントは35ミリフィルムの上下をカットして13×36ミリの画面サイズになりますが、ノブレックス135Sでは24×65.5ミリの画面サイズを得ることができます。
電池室のカバーを兼ねたグリップは指写り込みを防止したユニークな形ですが、全体的にシンプルな印象のデザインのカメラになっています。またレンズシフト機構を標準装備していて、レンズを4ミリライズさせることができます。
同じノブレックスの135シリーズとして、長時間露出が加わった135U、シャッター速度1/500〜1/60秒でシフト機構を省いたコンパクトな135Nがあります。
また120ロールフィルムを使用する50×120ミリ判のパノラマカメラ、ノブレックスプロ6シリーズも用意されています。
それでは、使い方を見ていきましょう。
- 発売:1995年4月
- 型式:35ミリ判パノラマカメラ(レンズ回転式)
- 画面サイズ:24×65.5ミリ
- レンズ:ノブラーT29mm/F4.5
- シャッター:1/500〜1/30秒
- ファインダー:透視ファインダー(水準器付き)、目測式
- バッテリー:単4電池4本
- サイズ:165×65×130ミリ
- 重量:930g
2. 操作方法・メンテナンス・修理のポイント

まず、カメラの電池室に電池を入れます。カバーをはずして単4電池を4本、+/-を間違えないようにセットしましょう。

ボディ底部のスイッチを入れて、ボディ上部にあるバッテリーチェックランプでバッテリーのチェックをします。

フィルムを装填します。フイルム巻き戻しレバーを上に引き上げてボディの裏蓋を開けましょう。

フイルム室に35ミリフイルムのパトローネをセットします。

フイルムの先端を右側のスプール室の底に沿わせるようにして入れ、少し巻くとパーフォレーションがスプールのツメにひっかかって先端部分が出てきます。

フイルムの先端を巻取りスプールの溝にしっかりと差し込んだら、裏蓋を閉めます。

裏蓋をしっかりと閉じたら、フイルム巻き上げレバーをとまるところまで巻いてフイルムを送ります。

絞りはこの部分で設定します。4.5〜16までです。

シャッター速度は1/30〜1/500の間で設定します。Aにあわせるとオートで撮影ができます。

シャッターを切ると設定したシャッタースピードにあわせてレンズが回転し、136度の画角を捉えるパノラマ撮影ができます。

このスイッチを●印の方にセットすると多重露出が可能になり、同じコマで何度でもシャッターを切ることができます。

シフト機構は、絞りのダイヤル部分でセットします。
絞りを4.5にセットし、さらにもう1段階回してやると指標が上にずれるのがわかります。この状態でレンズが4ミリライズされていますので、あとは普通に絞りを設定します。

戻す時は、絞り16の位置からさらに1段階すすめて、指標をもとの位置(まん中)に戻します。

撮影が終われば、フイルムを巻き戻します。ボディ底部の巻き戻しボタンを上に押し込んだまま、フィルム巻き戻しレバーを巻いてフィルムを巻き戻します。

ボディ底部のスイッチも切っておきましょう。
以上でノブレックス135Sを終わります。
