mediajoy オンラインショップメディアジョイカメラSHOP

クラカメ探検隊 · レンジファインダー

Leica 3G

コーナー名
クラカメ探検隊
分類
レンジファインダー
対象機材・テーマ
珍しいカメラの使い方講座ライカ3G編
概要・導入
ライカŁG A型ライカ発売以来、改良を重ね発展してきたバルナック型ライカの最終版となりました。ファインダーに大きな対物窓と極小の明かり窓をもつブライトフレーム、パララックス自動補正式となり、50mm用の視野の中に90mm用の視野が四隅を三角形のマークにより表示されています。それまでのバルナック型ライカに比べてずば抜けた性能を持ちながら、M3型より後に発売され、さらにM3型からMP型-M2型と追って発売された為に、間に挟まれたこのŁG型は3年を経ずして製造中止となりました。スクリューマウントとバヨネットマウントとの橋渡しの役割をしたともいわれます。 ŁG型には前期と後期があり、後期は高速シャッタ…

1. 歴史・機構・蘊蓄(エッセイ・解説)

ライカŁG A型ライカ発売以来、改良を重ね発展してきたバルナック型ライカの最終版となりました。ファインダーに大きな対物窓と極小の明かり窓をもつブライトフレーム、パララックス自動補正式となり、50mm用の視野の中に90mm用の視野が四隅を三角形のマークにより表示されています。それまでのバルナック型ライカに比べてずば抜けた性能を持ちながら、M3型より後に発売され、さらにM3型からMP型-M2型と追って発売された為に、間に挟まれたこのŁG型は3年を経ずして製造中止となりました。スクリューマウントとバヨネットマウントとの橋渡しの役割をしたともいわれます。 ŁG型には前期と後期があり、後期は高速シャッターダイヤルが暗い場所で見やすい梨地メッキにり巻き上げノブの下部に巻返ノブと同様の段がついています。●発売:1957年3月1日(製造は1960年まで) ●シリアル:No.825001〜988350まで●型式:35mm距離計連動カメラ●マウント:スクリューマウント●画面サイズ:24x36mm ●シャッター形式:フォーカルプレーン●シャッタースピード:二軸式・倍数系列スロースピード:T・1、1/2、1/4、1/8、1/15、1/30秒ハイスピード:1/60、1/125、1/250、1/500、1/1000秒●シンクロ:自動式●ファインダー構成:二重合致式距離計連動式●ファインダーフレーム:50mmブライトフレームパララックス自動補正式/90mm視野付き●フィルム巻き上げ:ノブ式●フィルム巻き戻し:A・Rレバーノブ式●フィルムカウンター:順算式●大きさ(ボディーのみ):145x74.5x36.5mm ●重さ415g ●その他:セルフタイマ-付

各部の説明

基本操作

2. 操作方法・メンテナンス・修理のポイント

*〜各部の名称〜*

1.セルフタイマー

2.スローシャッターダイヤル

3.スロースピードシャッターロックボタン

4.(&7).レンジファインダー窓

5.ビューファインダー窓

6.ブライトフレーム採光窓

7.(&4).レンジファインダー窓

8.視度補正レバー+/-

9.アイレット

10.ベースプレートロックレバー

11.レンジファインダーアイピース

12.ビューファインダー

13.フラッシュシンクロターミナル

14.三脚取り付け穴

15.フィルムインジケーター

16.フィルム巻き戻しノブ

17.アクセサリーシュー

18.ハイスピードシャッターダイヤル

19.シャッターレリーズボタン

20.フィルム巻き上げノブ

21.フィルムカウンター

22.フィルム巻き戻し切替レバー

それでは使い方をみていきましょうカメラ底部のベースプレートロックレバーを引き起こし、<OPEN-auf>に回転させて合わせ、レバーを引けばベ-スプレ-トが外れます。

バルナック型ライカの最大の難点はこのフィルム装填です。裏ブタが開閉しない密閉式ボディで、フィルムをスライドさせて装填します。無理に入れようとすると先端が折れ、その破片が低速シャッター機構に入り込み、故障の原因となります。スム-ズに装填させるために、フィルムの先端を約10cm程ハサミでカットするのが一般的な手順ですが、ハサミが手元にない場合はカード(テレホンカードなど)を使って装填します。

巻き上げスプ-ルを引き抜いてスプールのソケットにフィルムの先端を差し込みます。

カードをボディに差し込み、パトローネとスプールを平行にしてカ-ドに沿わせてフィルムを装填します。

裏蓋を閉めてしっかりロックします。巻き戻し切り替えレバーが<A>に戻っていることを確認し、巻き上げノブを矢印方向に完全に止まるまで巻き上げ、2回空撮りします。フィルムカウンターを回し、カウンターを<1>に合わせて撮影準備完了です。カウンターは順算式です。

フィルムを装填したら、インジケーターでフィルムタイプをメモします。フィルム感度・カラー・モノクロなどがメモできます。 ASAとDINがありいずれも4〜1000までです。太陽マークはデイライト、電球マークはタングステン、黒はモノクロです。あくまでもフィルムマークです、露出計のセットではありません。

レンズ装着方法です。バルナック型のレンズマウントはスクリュー型です。沈胴式のレンズは鏡胴を引き出してからボディにマウントしないと距離計でピントを合わせてもピンボケしてしまいます。レンズの鏡胴を引き出して固定します。レンズの中心軸とカメラのマウントが直角になるように位置決めし、ネジが正しく噛み合っているか確認しながらレンズを時計方向に回します。写真のレンズはエルマー50mm/F3.5です。

撮影状況に合わせてレンズの絞りをセットします。ボディの全面に付いているのがスローシャッターダイヤルです。丸い突起部を押して回転させるとスピードが選べます。スピードはT・1・2・4・8・15・30です。

ボディ上部にハイスピードシャッターダイヤルがあります。ダイヤルを引き上げてシャッタースピードをアクセサリーシューの横線(→)に合わせてセットします。スピードはB・30-1・シンクロマーク(赤)・シンクロマーク(黒)・60・125・250・500・1000で、シンクロマーク(赤)のスピードは1/30秒、シンクロマーク(黒)のスピードは1/50秒です。

バルナック型ではファインダーが二つに別れています。左のレンジファインダーをのぞいてピントを合わせます(二重像合致式)。右のビューファインダーには50mm/90mm二つのブライトフレームがあり、ここで構図を決めます。

シャッターをレリーズする場合、高速シャッターダイヤルが回転するのでダイヤルに指がかからないように注意して下さい。

ボディ正面にセルフタイマーがついています。時間は約10秒です。シャッターをセットしてから向かって左側にあるボタンを押すとスタートします。

フラッシュのシンクロ同調装置は内蔵されています。ファインダー横のフラッシュシンクロターミナルにストロボやフラッシュのケーブルを差し込みます。アクセサリーシューはフラッシュシンクロの接点はないので必ずケーブルを接続してください。

撮影が終わったらフィルムを巻き戻します。巻き戻し切替レバーを<R>に回転させます。巻き戻しノブを引き上げて、矢印方向に巻き上げます。フィルムがスプールから外れるまで完全に巻き戻します。巻き戻したら裏蓋のロックを外して開け、ボディを傾けてパトローネを出します。

最後に被写界深度を利用したピント合わせ・「置きピン」撮影を紹介します。レンズの特性である被写界深度を巧みに利用するのがライカの撮影方法です。動きのある被写体にいちいちピントを合わせてはいられないのでカメラと被写体の距離を常に目測し、ピントを置いて対象を捉えていきます。この方法はスポーツカメラマンが利用する「置きピン」と呼ばれる物と同じです。

あらかじめレンジファインダーによってピントのくる距離にフォーカスをあわせておきます。そしてシャープに写したい範囲をレンズに刻印されている深度スケールに入るかどうかをチェックします。求める範囲をカバーするF値を選び、シャッタースピードを合わせて露出をコントロールします。距離が近ければ深度は浅く、遠くなればなる程深くなります。いずれにしても目測を鍛える必要があるでしょう。

レンズには深度目盛りが刻印されています。 3メートルの距離に焦点が結んでいるとします。その場合、絞りがF3.5なら被写界深度は2.8〜3.5メートルほどです。 F12.5なら深度は2〜7メートルと深くなります。被写体をこの範囲内に入れることでシャープに写ります。

L型の最終モデルとして稀少価値のあるライカŁGです。使い方は以上です。