クラカメ探検隊 · 中判
HASSEL BLAD 500/CM
1. 歴史・機構・蘊蓄(エッセイ・解説)

500CMの機構は全てが機械式であり電動式の部分はない。そしてボディ、レンズ、ファインダー、フィルムバック交換式という構造はこのカメラが持つ特徴であり、このタイプのカメラの原型ということができる。また、ツァィス製のレンズをシステムとして使用できると言うのも大きな特徴の一つである。
- 型式:6×6判レンズシャッター式一眼レフ
- 使用フィルム:120ロールフィルム:12枚撮り、220ロールフィルム:24枚撮り、70mmフィルム: 70枚撮りおよび500枚撮り、シートフィルム、ポラロイドフィルム:8枚撮り
- ファインダー:交換式、標準装備は折たたみ式ウエストレベルファインダー
- レンズ:ツァィスTプラナーC80mm_F2.8(標準レンズ)
- フィルムバック:交換式、標準装備はフォーカシングスクリーン_スプリットイメージ1
- 焦点調節:レンズヘリコイド式
- シャッター速度:B、1〜1/500秒、セルフタイマー内蔵
- サイズ:104×109×170mm
- 重量:1390g
2. 操作方法・メンテナンス・修理のポイント

フィルムを装填するためにフィルムバックからロールホルダーを取り出します。
- ロールホルダーキーを起こして左にひねります。
- そのままの状態でマガジンから引き出します。
- 新しいフィルムはホルダーの下の段に差込みます。

- フイルムホルダーキーを時計方向に回すと、フイルムクランプが開きます。
- 写真(中)のように、フイルムのリーダーペーパーはクランプの下を通して下さい。
- フイルムホルダーキーを反時計方向に回すと、フイルムクランプが閉じて
フイルムのリーダーペーパーを押さえます。

- 左の写真のようにリーダーペーパーの先端を空の巻き取りスプールの溝に巻き込みます。
- 巻き取りノブを時計方向へ回してフイルムを巻き上げます。
- リーダーペーパーの矢印をスプールクランプバーの三角印に合わせて下さい。
これらが終わったらフイルムホルダーをフイルムマガジンに差し込んで下さい。

- フイルム巻上げクランクを引き起こし、時計方向にとまるまで回転させて下さい。
これでフイルムの装填は完了です。

次にレンズの交換をします。レンズの取り外しの時には必ず巻き上げノブを巻き上げてシャッターをセットした状態にしておいてください。
- ボディ全面の左下側(写真右下側)にあるロックボタンを押します。
- ロックボタンを押しながら、レンズを反時計方向に回しボディから外します。

レンズ装着時の注意点
- レンズ後部の巻き上げ連動接点を回し、溝が水平になるようにする。
- ボディ側の接点を巻き上げノブを回して水平にする。

ハッセルブラッド500CMには標準でT*プラナ-C80mm/F2.8がついています。
このT* Cレンズの特徴を見てみましょう。
- このレンズには、被写界深度を示す指針があります。
絞りリングを回すと、中心の指針を挟んで左右の反対方向に同じ幅だけこの指針が移動します。
その範囲を距離合わせリングの数値から読みとります。
- もうひとつの特徴はLV値セットができることです。
シャッターリングか絞りリングの一方を回すと
はじめにセットしてあった同一のLV値の対応を保ったまま、もう一方も回転します。
組み合わせを変えるときはLV変更レリ-ズを矢印の方に押しながら
シャッターリングか絞りリングを回します。

それでは撮影方法に移ります。
- ボディ上面のファインダーに付いているボタンを下(写真中)方向に動かし、ファインダーを開けます。
- ボディ右側面にある巻き上げノブを回してシャッターをセットします。

- まるで囲ってあるのはフイルム消費量表示インジケーターです。
フイルムが最後まで巻き上がると、このマークが完全に赤になります。

- レンズのヘリコイドリングを回してピントを合わせます。
- マガジンスライドを引き抜きます。
- ボディ前面の右下にあるボタンを押すとシャッターを切ることができます。
注意 スローシャッターを切る場合には、シャッターボタンをその時間内は押し続けて下さい。
途中ではなしてしまうと、ミラーがあがってしまいちゃんと露光ができません。

フィルムの巻き上げ方法
- 撮影が終わったらフィルムバック側面についている巻き上げノブを回してフィルムを巻き上げます。
- フィルムの抵抗がなくなり、ノブが軽くなったら巻き上げ完了です。

このカメラには交換用のフィルムバックのシステムもあります。そこで最後にフィルムバックの交換の方法を見てみましょう。
- 引き蓋をバックに差込みます。
- バックの上面にあるロックボタンを下(写真中)に押しながら、バックの上部を後ろに傾けます。
- そのまま軽く上に持ち上げればバックを取り外すことができます。
