クラカメ探検隊 · 一眼レフ
CanonflexRM
1. 歴史・機構・蘊蓄(エッセイ・解説)

昭和37年4月に発売されたキャノンの記念すべき一眼レフ第一作、フレックスR シリーズ最終モデルです。フレックスR2000の後デザインを改め、巻き上げトリガー式から、操作性に優れた背面巻き上げレバー式に変更し、シャッターに連動するセレン式露出計が初めて内蔵されました。 「キヤノンフレックス」シリーズには、数々の新技術が導入されました。その1つが「スーパーキヤノマチック」と呼ばれる完全自動絞り機構です。この機構はまずフィルムを巻き上げることで、レンズの絞りがプリセット絞り値まで絞り込まれ、その後シャッターレリ-ズ時にレンズ側の絞りが絞り込まれるというもので、一連の作動を機械的に処理したこの機構は当時世界最速と言われました。マウントにはねじ式からブリーチロック(breech lock)マウントと名付けられた締め付け方式が採用され、ブリーチロックマウントにより本体とレンズのマウントが直接擦り合うことがなく、マウントの摩耗を防ぐことができ、その結果、光学的精度を高めることができました。 キヤノンフレックスRM ●発売:昭和37(1962)年●型式:35mmフォーカルプレーンシャッター式一眼レフレックスカメラ●画面サイズ:24×36mm ●標準レンズ:R58mm /F1.2、R50mm/F1.8 ●内蔵露出計:シャッターダイヤルの回転に連動する絞り値読み取りセレン光電池式露出計を内蔵、測光連動範囲はISO100の条件でEV6〜17、フィルムの使用感度域はISO10〜800 ●シャッタースピード:2軸式の布幕横走行フォーカルプレーン・1/1000、1/500、1/250、1/125、 1/60、1/30、1/15、1/8、1/4、1/2、1秒・B・X(1軸不回転ダイヤル式)セルフタイマー内蔵、シャッターボタンのロック機構付き●フラッシュシンクロ:FP、X接点(自動切り替え式、X接点の同調秒時は1/55秒、ターミナルソケットはボディー側面の直結バヨネット式) ●フィルム装填・給送:裏蓋開閉スプール差し込み式、ボディー埋め込み式のレバーによる120度●フィルムカウンター:裏蓋開放に連動して自動復帰の順算式、1.5倍ルーペ付き●フィルム巻戻し:折り畳み回転クランク式●大きさ:145×92×47mm ●重量:680g(ボディー)
2. 操作方法・メンテナンス・修理のポイント


それでは使い方をみていきます。まずはフィルムの装填です。ボディ底部の爪を起こして回し、フィルム室を開けます。フィルム巻き戻しクランクを上に引っぱり、パトローネ室にフィルムを入れます。クランクを元に戻し、フィルムを巻き上げスプールにかませ、フィルムを巻き込みます。フィルムがスプールに巻き込まれたのを確認してからフィルム室を閉じます。

フィルムカウンターが1を示すまで空撮りします。

フィルム感度を合わせます。シャッターダイヤルをつまみ上げて回し、装填したフィルムの感度に合わせます。

次に撮影です。露出計のダイヤルは、シャッターダイヤルの回転に連動します。シャッタースピードをダイヤルで設定し、露出計の針の示す絞り値にレンズ最前部の絞りリング(1)を合わせます。 (2)のリングをセットすることで、ファインダー内にその絞り値の被写界深度の状態をみることができます。


構図が決まればピントを合わせ、シャッターボタンを押します。

撮影が済んだらフィルムを巻き戻します。ボディ底部のボタンを押しながら、巻き戻しクランクをまわしていきます。 最後まで巻き戻したらフィルム室を開け、フィルムを取り出します。


今回はフレックスRMをみてきました。 それではこれで終了します。
