クラカメ探検隊 · 中判
ベビーシビル
1. 歴史・機構・蘊蓄(エッセイ・解説)

イギリスのN&G社から発売されたシビル3機種のうち、一番最初に発売されたカメラです。このアトム判のベビーシビルに名刺判のニュースペシャルシビル、手札判のニューイデアールシビルが続き、シビル3機種となりました。
シビルはアルミ合金製のカメラで一部に洋銀、真鍮を使用しています。デザインがとても独特で、特にこのベビーシビルはその大きさとデザインがマッチし非常に美しく、古き良き時代を偲ばせるものがあります。蛇腹を折り畳むと厚さ20数ミリの中に収まってしまう、直線的なラインが印象的です。
では、使い方を見ていきましょう。
- 発売:1912年 N&G(ニューマンガーディア)
- 型式:アルミ合金製アトム判カメラ
- レンズ:ロッス・エキスプレス75mm/f4.5
- 絞り:4.5、5.6、6.5、8、11、16、22、32
- シャッター:T、B、1/2〜1/500秒
- 大きさ:6.8×9×10.7cm
- 重量:270g
2. 操作方法・メンテナンス・修理のポイント

前蓋を開くにはボディ上部の開閉ボタンを押します。

少し前に傾けながらレンズ前板を引き出します。カチっと止まるところまで引き出します。レンズボードを引き出すと同時にファインダーが立ち上がります。

ベビーシビルではアオリ撮影が可能です。上方向へのアオリです。

横方向へも可能です。

シャッタースピードを設定します。1/2〜1/500秒で撮影するときは切換レバーを「I」に、タイム、バルブはそれぞれ「T」「B」にセットします。「T」と「B」で撮影するときはシャッタースピードを1/2秒にセットします。

絞りを4.5〜32でセットします。

シャッターチャージはレバーを○または+の方向へ操作して行います。レンズの中に○が見えるときはレバーを○の方向へ、レンズに+が見えている時はレバーを+の方向へ操作します。

シャッターボタンはレンズボート横についています。

アオリを使用しているときはピントグラスを見ながらピント調節レバーを操作して焦点調節を行います。
その他の場合は目測で距離を合わせます。

ピントが合えばピントグラスをはずします。
写真○部分のバネをあげて上方向へ引きます。

枠板を上からレールに沿ってはめ込みます。

引き蓋を引き、撮影します。

フィルムはアトム判のシートフィルムですので、ブローニーフィルムなどをこの大きさにカットして使用することが出来ます。

レンズボードを収納するときは、ロックバネを下に押しながらレンズボードを奥へ収納します。このとき、焦点位置を「INF」まで戻してから収納します。
これでベビーシビルを終わります。
