ライカリペアークラブ
バルナックタイプのライカのフィルムの入れ方
1. 歴史・機構・蘊蓄(エッセイ・解説)
ライカのなかでも、バルナックタイプは一般にフィルムがいれにくいとされています。
メディアジョイにもこのような問い合わせが多数届きました。人によっては、ライカマン(どこの人種か?)はこのような儀式(これは通過儀礼か?)をへないとライカを使う資格がないなどとのたまわれる。
このような神話(?)をつきくずすべく、今回はバルナックタイプのフィルムの入れ方を特集しました。
2. 操作方法・メンテナンス・修理のポイント

バルナックタイプライカは、底蓋をはずしてフィルムをいれますが、上の写真でみるようにそのままではドライバーで指している部分があたります。無論、ここではわかりやすいようにボディカバーをはずしていますが、普通、ここは見えません。

そこで従来のようにフィルムの先の部分を図のように切断して入れる方法が一般的です。そのための定規も純正(上の写真)であります。
2番目は最近ときどき本などで紹介されているテレフォンカードをくつべらのようにしてフィルムを入れる方法です。(次のページへ続く)

先に見たように、入れにくい原因ははっきりしたので、その部分にテレフォンカードをさしこみます。つぎに、くつべらのようにして圧着板とカードのあいだにフィルムをさしこみます(上にある、分解した写真参照)。フィルムがおくまではいれば、カードをぬきます。これで巻上げて確認すればOKです。
ではテレフォンカードもないときはどうすればよいでしょうか?(次のページへ続く)

まずレンズをはずします。つぎにシャッターをタイムにします。これでレンズマウントからフィルムが上のパーフォレーションのあたりまで入っているのが見えます。

上の写真のようにフィルムを圧板のほうへおしながらカメラ上部の方へ押し上げます。

そうすると、すこしずつフィルムがあがって、最後には上の写真のようにきちんと入ります。
これであとはタイムを解除して巻上げてカウンターを合わせばOKです。
どうですか。フィルムを切ったりする理由がわかれば簡単でしょう。これでバルナックタイプの小さなボディは最高のコンパクトカメラになります。
