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クラカメ探検隊 · 中判

スーパーイコンタ

コーナー名
クラカメ探検隊
分類
中判
対象機材・テーマ
珍しいカメラの使い方講座スーパーイコンタ編
概要・導入
西ドイツのツアイス・イコンから発売されたスーパーイコンタには、4.5×6判のスーパーセミイコンタ、6×6判のスーパーシックス、単独距離計のメスイコンタなどの姉妹機がありますが、今回は6×9判のスーパーイコンタについて紹介します。 このスーパーイコンタは1934年に発売以来1959年頃まで生産され、高級スプリングカメラとして非常に人気のあるカメラでした。6×9センチという大画面の撮影が可能でありながら、蛇腹を折り畳むと非常にコンパクトになり(92×160×42ミリ)、現在でも山岳写真などに好んで使用される現役のカメラです。 生産年代によって530、531、532の型番があり、そのうしろに6×9判…

1. 歴史・機構・蘊蓄(エッセイ・解説)

西ドイツのツアイス・イコンから発売されたスーパーイコンタには、4.5×6判のスーパーセミイコンタ、6×6判のスーパーシックス、単独距離計のメスイコンタなどの姉妹機がありますが、今回は6×9判のスーパーイコンタについて紹介します。

このスーパーイコンタは1934年に発売以来1959年頃まで生産され、高級スプリングカメラとして非常に人気のあるカメラでした。6×9センチという大画面の撮影が可能でありながら、蛇腹を折り畳むと非常にコンパクトになり(92×160×42ミリ)、現在でも山岳写真などに好んで使用される現役のカメラです。

生産年代によって530、531、532の型番があり、そのうしろに6×9判であることを示す「/2」の番号をつけた数字が、カメラのボディ裏に刻まれています。今回使用したものは初期型の「530/2」モデルです。最終モデルまでにはいくつか改良が見られ、シンクロ接点、二重撮影防止装置などが加えられています。

スプリングカメラの距離計はレンズの繰り出しとの連動が難しく各メーカーとも苦労をしていたようですが、スーパーイコンタはくさび型レンズを使用したドレイカイル方式を採用し、この問題を解決しました。この連動距離計がスーパーイコンタの大きな特徴のひとつになっています。

フィルム巻き上げはボディ裏蓋の窓からフィルムに印刷されている数字を読み取る赤窓式で、これも最終モデルまで受け継がれました。単純な作りなので壊れにくく、またコンパクトなボディを作るのにも重要な役目を果たしています。

撮影サイズは6×9センチですが、中枠を取り付けることによって4.5×6センチの写真を撮ることも可能になっています。

それでは、スーパーイコンタの使い方を見ていきましょう。

  • 発売:1934年
  • 型式:6×9判スプリングカメラ
  • レンズ:テッサー105mm/f4.5
  • シャッター:コンパーT・B・1〜1/250秒、セルフタイマー付き
  • 焦点調節:ドレイカイル式距離計連動、前玉回転式
  • ファインダー:組み立て式ガリレイ型
  • フィルム送り:赤窓式
  • サイズ:120×160×130ミリ(撮影時)
  • 重量:800g

2. 操作方法・メンテナンス・修理のポイント

まずフィルムを装填します。使用するフィルムは120フィルムで、6×9センチ判が8枚撮影できます。中枠を使用して4.5×6センチ判で16枚撮影することも可能です。

フィルムを装填するために裏蓋を開きます。手提げの革にかくれた部分に裏蓋開閉用のボタンがあります。矢印の方向にボタンをずらすとロックがはずれて裏蓋を開くことができます。

フィルム室はボディ左側です。右側には空のスプール軸をセットしておきます。

バネ式になっているフィルム軸止めを上に押し上げて、フィルムをセットします。カチッという音がするようにしっかりとセットします。

フィルムの先端を右側の空のスプール軸にさしこみます。

裏蓋を閉めて、フィルム巻き上げを巻いていきます。

ボディの裏蓋にある2つの赤窓のうち、下側の窓に「1」という表示が見えるところで、巻くのをストップします。

フィルムの準備がすめば、前蓋をあけてレンズを部分を出します。写真赤マル部分のカメラ組み立て用ボタンを押せば、ファインダーが組み立てられ、それと同時に前蓋が開いてレンズ部分が出てきます。

前蓋についているカメラスタンド金具を起こして、カメラをささえる足にします。

距離計プリズムを引き起こしてセットします。

距離計接眼部から被写体をのぞき、距離計部分の前方にある歯車式のダイヤルをまわして二重像合致式でピントをあわせます。

シャッターチャージは撮影のたびにシャッターセットレバーを使用して行います。

シャッターバーはこの部分ですが、ネジ穴にレリーズケーブルを取り付けて使用することもできます。

このケーブルレリーズは前蓋の裏側に収納する突起がついているので使用しない時はそこに入れておくことができます。

セルフタイマーは、シャッターセットレバーをチャージし、さらにセットレバーの奥にあるボタンを後ろにやってからセットレバーをもう一段階すすめると、セルフタイマーがセットされます。

フィルム巻き上げは、赤窓をみて行います。1枚目を撮影したら、下側の赤窓に「2」の表示が出るまでフィルムを巻き上げます。

上側の赤窓は4.5×6判の撮影をする場合に使用します。下の窓に「1」が表示された状態で1枚目を撮影し、フィルムを巻き上げて上側の窓に「1」が見えた状態で2枚目を撮影します。

初期型の一部のものは二重露光防止になっていないので、フィルム巻き上げをしなくてもシャッターレリーズされてしまいます。このタイプのスーパーイコンタを使用する場合はフィルムを巻き上げるのを忘れないようにしましょう。

撮影が済めばフィルムを最後まで巻き上げて取り出します。

以上でスーパーイコンタを終わります。