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クラカメ探検隊 · 一眼レフ

Nikon F2

コーナー名
クラカメ探検隊
分類
一眼レフ
対象機材・テーマ
珍しいカメラの使い方講座Nikon_F2編
概要・導入
ニコンF2は初代ニコンFの後継機にあたり、Fの堅牢なボディと多機能性、操作性はそのまま継承しながらFで培った経験をもとに多くの改良がほどこされている。カメラ本体でもっとも改良が加えられたのはシャッターで、シャッター速度1/2000秒、ストロボ同調速度1/80秒以下を実現した。また1/80〜1/2000秒の間の中間シャッターや、セルフタイマーの機構を利用した2〜10秒の長時間露光といった新機能も追加された。その他にもそれまでのボディ後方よりのシャッターボタンの位置を前方に移動させ、取り外し式だった裏蓋も蝶番による開閉式となった。 F2には様々なバリエーションがあるが、カメラ自体に露出計を持ってい…

1. 歴史・機構・蘊蓄(エッセイ・解説)

ニコンF2は初代ニコンFの後継機にあたり、Fの堅牢なボディと多機能性、操作性はそのまま継承しながらFで培った経験をもとに多くの改良がほどこされている。カメラ本体でもっとも改良が加えられたのはシャッターで、シャッター速度1/2000秒、ストロボ同調速度1/80秒以下を実現した。また1/80〜1/2000秒の間の中間シャッターや、セルフタイマーの機構を利用した2〜10秒の長時間露光といった新機能も追加された。その他にもそれまでのボディ後方よりのシャッターボタンの位置を前方に移動させ、取り外し式だった裏蓋も蝶番による開閉式となった。

F2には様々なバリエーションがあるが、カメラ自体に露出計を持っていないF2アイレベル、TTL露出計を内蔵した交換ファインダー(フォトミックファインダー)を装着したF2フォトミックに大別することができる。このフォトミックファインダーは次々と改良され、フォトミックS、フォトミックSB、フォトミックA、と続きF2フォトミッックASで円熟を迎える。

F2は発売当初こそ「地味なマイナーチェンジ」、「丸みを帯びてきゃしゃに見える」等の評価もあったが、Fシリーズの中で最も完成されたメカニカルシャッター機であることは疑いがない。

  • 型式:機械制御式35mmフォーカルプレーンカメラ
  • 画面サイズ:24×36
  • レンズ:ニコンFマウント
  • ファインダー:アイレベルファインダー(交換可)
  • ファインダー視野率:100%
  • シャッター:チタン幕横走りフォーカルプレーン
  • シャッタースピード:1〜1/2000秒、B、T、X
  • セルフタイマー:機械制御式、2〜10秒
  • フラッシュシンクロ:X接点、1/80秒
  • フィルム巻き上げ:作動レバー式、小刻み巻き上げ可能(モータードライブ装着可)
  • フィルム巻き戻し:クランク式
  • サイズ:W152.5×H98×D56mm
  • 重量:700g

2. 操作方法・メンテナンス・修理のポイント

まずはじめにフィルムを装填をするために裏蓋を開けます。

裏蓋を開けるためには、カメラ底面にある裏蓋開閉キーのつまみを起こしてから

それを"0"の方向へ回転させます。

開閉キーに付いている矢印が"0"の文字に近づいたところで少し強く回すと裏蓋が開きます。

裏蓋が開いたら次にフィルムの装填をします。

  • 巻き戻しクランクを上げて、フィルムをフィルム室に入れます。

(巻き戻しクランクは2段階になっていますが、フィルムを装填するときは完全に引き上げて下さい)

  • フィルムを入れたらクランクを押し下げてパトローネをセットします。
  • フィルムの先端を巻き取りスプールの溝に差込みます。

このときにフィルムの穴にスプールの溝の突起がかかっていることを確認して下さい。

  • フィルムを巻き取りスプールに巻きつけ、フィルムのパーフォレーションをかませます。
  • 裏蓋を閉めてから、巻き上げレバーでフィルムを巻いてフィルムカウンターの"0"のところに合わせてください。

(2回巻き上げればフィルムカウンターは"0"になります)

これでフィルムの装填は完了です。

次にレンズの交換をします。

  • 1959年ニコンFから採用されているFマウントは現在も基本的に変更されていないので

ほとんどのニッコールレンズを装着することができます。

レンズを取り外すためには、レンズ着脱ボタンを押しながらレンズを時計方向に回します。

止まるまで回したらカメラ本体から離します。

レンズの装着は取り外しとは逆の手順になります。

レンズの絞り値と距離計の間にある黒い点をボディ側の白い点にあわせます。

レンズをカメラボディに押し付けカチッと小さな音がするまで反時計方向に回します。

ニコンF2には全部で6種類の交換ファインダーが用意されています。

そこでファインダーの着脱の方法を見ておきましょう。

  • カメラ裏面、ファインダー横のペンタプリズム着脱ボタンを押します。

この時少し強めに押してください。

  • カチッと音がしたらファインダーが浮いてくるので

そのままカメラボディから取り外してください。

  • 装着する時にはファインダーをカチッと音がするまではめ込んでください。

ここでは参考としてフォトミックSの装着と使い方を見てみましょう。

これは2点LED表示の定点式露出計です。

  • フォトミックSを装着したらまずレンズの絞りを端から端へ回転させてファインダーF値表示窓の数値を開放値にセットして下さい。

そうすることによって開放測光が可能になります。なお、開放測光が可能なレンズはF1.2〜F5.6です。

各部の名称と簡単な機能を紹介します。

  • 開放F値表示窓-ここには開放F値が表示されます。
  • ペンタプリズム着脱レバー-レンズを取り外す時はカメラ背面のファインダー着脱ボタンを押しながらこの着脱レバー押し下げファインダーを外して下さい。
  • 2点LED式露出窓
  • シャッタースピードダイヤル
  • フィルム感度セットリング-リングを持ち上げそれを回すことで感度の設定ができます。
  • レディライト接点-ニコンスピードライトSB-2を使用する場合、この接点につなげると、充電完了を知らせるレディライトが点灯します。

ニコンF2にはFから改良されたものや新機能があります。

それらを含めた撮影に関するいくつかの操作方法を見てみましょう。

  • T-Lリングとシャッターチャージ表示
  • Tとはタイム、Lとはロックのことです。通常の撮影の時はTとLの真中に位置させて下さい。
  • シャッターダイヤルの中心にある線はシャッターがチャージされているかどうかを表示するものです。

チャージ時は線が9時の方を指しています。

  • レンズの横に絞り込みボタンがあります。

このボタンを押すとファインダー内でその時の絞り値に応じた被写界深度を確認することができます。

ここでピントやボケの具合などを確認します。

  • 絞り込みボタンと同じ位置にあるのはミラーアップレバーです。

このレバーをボディに押し付けながら反時計方向に下げることによってミラーをアップさせることができます。

ミラーアップをすることによりシャッターを押した瞬間に生じるミラーの反動をなくすことが可能になり

よりぶれにくい写真を撮ることができます。

ミラーを元に戻す時はレバーを時計回りに戻してください。

F2から採用された新しい機能により中間シャッターや2秒から10秒の長時間露光が可能になりました。

それらの操作を見てみましょう。

  • シャッタースピードが1/80秒から1/2000秒の間ではシャッタースピードを無段階に設定することができます。いいかえるとその間ではあらゆるシャッタースピードに対応していることになります。

次に2秒から10秒の長時間露光の方法を見てみましょう。

  • まずシャッターボタンのところにあるT-LリングをTに合わせてください。

このリングは少し持ち上げると回すことができます。

  • シャッターダイヤルをBに合わせてください。
  • セルフタイマーレバーを下げて2秒から10秒の間にシャッタースピードに設定してください。
  • フィルムを巻き、シャッターボタンを押すとセルフタイマーが作動し始め設定したスピードでシャッターがおります。
  • 注 ふつうにセルフタイマーを使用するときはT-Lリングの位置はTとLの中間にしてください。

またタイマーはセルフタイマーレバーの後方にあるボタンを押すと作動します。

撮影が終了したらフィルムの巻上げをします。

  • 巻き戻し用ボタンを押し込みます。
  • 巻き戻しクランクを起こし、矢印の方向に巻いて下さい。
  • フィルムスプールからフィルムが外れる感触があるまで巻上げて下さい。
  • 裏蓋を開け、ノブを引き上げてからフィルムを取り出したら完了です。。