ローライフレックスの簡易型、つまりローライフレックスとローライコードの中間型として発表されたのがこのローライフレックスTです。ローライフレックス2.8E同様、電気露出計付きのタイプと露出計なし(内部配線は完備)のタイプの2種類がだされています。ファインダーは次のローライフレックス3.5Fに先立って交換式となり、ピントフードは屏風状の片手で開閉できるものになっています。「フレックスの簡易型」として最初に紹介しましたが、どこが簡易なのかというとフィルムの装填がオートマットではなくスタートマーク方式になっている点です。1937年に最初にオートマット機構をつけたローライフレックスが発売されましたが(ローライフレックスV参照)、クランクをまわせば自動的に1枚目でストップするというかなり便利な機能で、その後のフレックスにはほとんど当然のように搭載されています。 このローライフレックスTは例外的なものでしょう。 1958年発売 6×6判ニ眼レフカメラ ビューレンズ:ハイドスマット75/F2.8 撮影レンズ:クセナー75/F3.5 シャッター:シンクロコンパーX、B・1〜1/500秒