1959年に登場したローライフレックス3.5Fは2.8F共々、ローライの二眼レフシリーズの完成型といわれている逸機です。(ローライフレックス2.8F参照) 絞りとシャッタースピードの組み合わせを常に露出が一定になるようにと開発されたのがライトバリュー・システムでしたが(ローライコードV参照)、あまり評判の方は良くなく、絞りとシャッタースピードをそれぞれ任意の数値に設定できる機構へと戻されました。シンクロ接点のMXV切替レバーはレンズ左側へ移っています。レンズ中央両サイドにあるダイヤルは、右が絞り、左がシャッタースピードになっていて、それぞれの数値はビューレンズ上の小窓に並んで表示されます。 機構的な面でローライフレックスは完成した、というわけでこの後には広角レンズや望遠レンズ、とレンズに変化をもたせ、ローライニ眼レフとしてシステムを充実させるといった方向に変わっていきます。 1959年発売 6×6判ニ眼レフカメラ ビューレンズ:ハイドスマット75/F2.8 撮影レンズ:プラナー75/F3.5 シャッター:シンクロコンパーMXV、B・1〜1/500秒 フィルム:120、220フィルム