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クラカメ探検隊
珍しいカメラの使い方講座ヤシカ635編



ヤシカ635

1950年から55年にかけて、ドイツ製二眼レフであるロ-ライフレックスに範をとった国産二眼レフのブームがおこりました。
ヤシカ635は、国産二眼レフの完成期かつ衰退期にさしかかった1958年の製品です。 国産二眼レフの最盛期(1954年)には、60機種以上の新製品が投入された二眼レフ市場ですが、わずか3年後には17機種となり、1960年代以降、国産二眼レフは淘汰されミノルタ、マミヤ、ヤシカなどの有力メーカーに収斂されるとともに、一眼レフの登場により、二眼レフの存在意義自体が後退していきました。そういう意味で、このカメラは、国産二眼レフの成熟した完成形のひとつといえるかもしれません。
このカメラの特徴は、二眼レフとして、機能的に完成されているとともに、6×6フォーマットのみならず、35mmフィルムの撮影も可能にしたことにあります。
二眼レフの本家ローライフレックスにおいても、ローライキンとよばれる付属装置により35mmフィルムの使用が可能ですが、ヤシカ635では、より部品点数が少なくなり、また、交換の手間も非常に容易となっています。
国産二眼レフとしては、比較的希少度が高く、『国産カメラ図鑑』(朝日ソノラマ刊)によれば、3つ星の希少度になっています(最高5つ、他国産二眼レフでは1〜2が多い)。

●発売:1958年
●型式:6x6cm、35mm判二眼レフカメラ
●使用フィルム:120ロールフィルム:12枚取り、135ロールフィルム:36枚撮り
●撮影レンズ:ヤシコールF3.5、80mm
 ファインダーレンズ:ヤシコールF3.5、80mm
●絞り:3.5〜22
●シャッター:コパルMXV、B、1〜1/500秒、セルフタイマー内蔵、MX切換え式
●焦点調節:大型ノブによる前板繰り出し式
●ファインダー:ピントフード式、フレネルレンズ付、3倍ルーペ、枠型透視ファインダ-内蔵(6×6、35mm切り替え)
●フィルム巻き上げ:ダイヤル式、オートマット巻上げ

各部の説明


基本操作



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