今回はクラカメ探検隊では初の『ステレオカメラ』の登場です。 ステレオカメラというのはステレオ写真を撮るカメラのことですが、では「ステレオ写真って?」ときかれるとすぐには答えがでてこないという方が多いかもしれません。3Dといえばわかるのではないでしょうか。数年前に3Dがブームになった時期がありましたが、ステレオ写真とはその3D写真、立体写真のことです。 (実はこのステレオ写真というのはかなり以前からあり、1850年頃から様々な異国情緒あふれる風景写真などがステレオ写真として撮影されています。) 人間は左右二つの目でモノを見ることでそのものを立体的に捉えることが可能なわけですが、その原理を利用して平面である写真を立体視できるように工夫されたのがこのステレオカメラです。このカメラで撮影された写真はそのまま見ても立体的に見ることは不可能です。左右の目で別々に2枚の写真をみれるように作られたステレオビュワー、ステレオスコープといった専用の装置を使うか、または、(これができずにCG-コンピューターグラフィック-による3D画像が立体的に見えず苦労された方もいるかもしれませんが)平行法や交差法と呼ばれる方法だと裸眼のまま観賞できます。 ステレオ・リアリストという今回ご紹介するカメラですが、ステレオカメラの代表格といえる一機です。現在ではステレオ写真の標準サイズのことを『リアリストサイズ』と呼んだりします。 35mmステレオカメラ発売:1947年アメリカ・デビッドホワイトレンズ:デビッドホワイト・ANASTIGMAT35mm/F3.5シャッター:T.B.1〜1/150秒連動距離計付、バックフォーカシング方式アクセサリシュー付