ご覧になるにはQuickTimeが必要です
この全面金属メッキ仕上げの金ピカのカメラは1950年発売、約半世紀前のカメラです。 127フィルムを使用し3×4センチの写真がとれるこのカメラは、カメラ自体のサイズは小さいのに 手に取るとずっしりと重みが伝わってきます。 戦前にオリジナルが発売されていましたが、レンズの写りの良さなどからベストセラーになっており、戦後になって再販売されました。戦前型はフィルム室のふたを上に引き上げるタイプだったのが、戦後は下に引き抜くタイプになり、楽にフィルム装填ができるように改良されています。 このメッキ仕上げのシルバーゲルトの他に黒の革張りのモデルもあります。距離計を組み込んだタイプも発売されていたようです。 レンズはグリンメル50ミリF3.5。沈胴型で、焦点調節はヘリコイド式で行います。 画面サイズ3×4センチの16枚撮り、赤窓式のフィルム送りです。 昭和25年6月号の『アサヒカメラ』にリコーレフ3、パール、ウェルミーシックス、ミノルタメモなどとの撮りくらべの記事が載っています。また、翌年の同誌には「シルバーゲルトの使い方」という記事も見られ、当時発売されていた中でも人気のあるカメラだったようです。 発売:1950年、東亜光機 型式:金属製リジッドカメラ フィルムサイズ:ベスト判127フィルム 画面サイズ:3×4センチ レンズ:グリンメル50mm/f3.5 シャッター:T・B・1/5〜1/250秒 焦点調節:直進ヘリコイド式 大きさ:77×96×67mm 重量:510g