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このカメラは世界最小カメラとしてギネスブックにも掲載されたという直径約3センチの極小カメラです。1948年、聖ペテロ光学というメーカーから発売された『ペタル』という名前のカメラで、主にアメリカへの輸出向けに作られていたようです。ペタルが収められている小さな桐の箱の中には英語で書かれた取説が入っています。 円型の専用マガジンには直径24ミリのシートフィルムが入っていて、6ミリ径の写真が6コマ、花びらのように一周ならんで写ります。フィルムの詰め替えは35ミリフィルムなどを10円玉を型にして切り取って使用します。ボディの中心よりやや上あたりには12ミリF5.6の固定焦点のレンズがついています。ボディ上には小さな透視式ファインダー、その横にエバーセットのシャッター、このシャッターはボディ前面についているダイヤルによってBとI(1/50秒)の切換えができます。ボディの回りにはコマ送りのリングが付いていて、1から6までの数字が刻まれています。リングを回すことにより本体の下半分と中に入れたマガジンが同時に回転し、次のコマに撮影ができます。 このペタルより後にはさくらペタルという、形が円形から八角形に変わったカメラも発売されています。 発売:1948年、聖ペテロ光学 レンズ:単玉、12mmF5.6固定、焦点固定 シャッター:B・I(1/50秒)、エバーセット ファインダー:透視式 フィルム:直径24ミリシートフィルム 画面サイズ:直径6ミリ円型、6枚撮り 大きさ:直径30×厚さ17.5×高さ41ミリ 重さ:本体60グラム、マガジン10グラム