●シャッター幕の動き 肉眼ではまず見えない、先幕と後幕の動きを再現しています。 NikonFに限らず、横走りシャッターはみなこのような動きをします。 実際のシャッターでは、シャッター速度が早くなると先幕と後幕の隙間が狭くなり、遅くなると広くなります。 これはスピードライトの同調速度に関係し、幕間が全開になるうちの最大シャッタースピードが最大同調速度となります。それ以上の速度では細長い隙間が走っていくことになり、本当に一瞬しか光らないスピードライトと使うと、画面の一部のみが明るく照らされていることになります。 ●ファインダーとスクリーンの取り外し ファインダーおよびスクリーンを取り外すさいの手順を再現しています。 最初に左下に見える、丸い小さなボタンを押し込んでロックを解除します。そうするとファインダーが少し浮きますので、静かに取り外します。中のスクリーンを取り外すときもボタンを押しっぱなしにしている必要があるので気をつけてください。 ●ミラー部分の動き ちょっと見ただけでは中々わからない、ミラーとその関連部品の動きです。 動きそのものを司る部品はボディの内側に組み込まれていて見えませんが、ミラーを動かすためのレバーがむき出して見えており、中々面白い動きを見せてくれます。 ●取り外し式の裏蓋 NikonFの特徴として、裏蓋が取り外し式というものがあります。 後年の「取り外すことが出来る」ではなく、フィルムの交換をする場合には必ず外さなければなりません。 まず底面にあるノブを起こします。 次に「OPEN」と書いている方へ180度ほど回すと留め金が外れます。 そのまま裏蓋(底蓋)を真下へずらします。 これで裏蓋が外れました。 ●フィルムの巻き戻し 巻き戻しといってもそれほど特別な儀式があるわけではありません。 しかしながら巻き上げる状態に入るスイッチがちょっとわかりにくい位置にあります。 他の機種ならば本体底面のボタンだったりする場合が多いのですが、Fでは何とシャッターボタンの周囲にあります。 シャッターをぐるりと取り囲むように配置されている「A-Rリング」がそれで、通常の撮影時には「A」側、巻き戻し時には「R」側に回します。 「R」側にセットしたのを確認したら、巻き戻しクランクを使ってしっかりと巻き取ります。 後は裏蓋を外してフィルムを取り出しましょう。 ●レンズの取り外し まず向かってレンズ右側にある丸いボタンを押し込み、そのままレンズを時計回りに回します。 30度ほど回ると完全にはずれますので、ゆっくりと取り外しましょう。 取り付けるときはこの反対の手順です。ロックが不完全だとボタンが飛び出てきませんので、もう一度ゆっくりやり直しましょう。 乱暴にするとレンズ、ボディともに損傷するので慎重に。 ●セルフタイマーの使い方 特別他機種と異なった点はありませんが、最後の撮影開始ボタンがちょっとわかりにくいので気を付けましょう。 まず巻き上げレバーでフィルムをチャージします。 巻きあがったことを確認したら、全面のセルフタイマーレバーを倒します。 全ての準備が出来たら、セルフタイマーレバーの後ろに隠れていた小さなボタンを押します。これがシャッターボタンの代わりになります。 |
|