今回は35mmレンズシャッター一眼レフ・コーワフレックスEを紹介します。 コーワフレックスの最初期モデルは1960年発売されたもので、国産35mm判レンズシャッター一眼レフカメラの中で 最も息の長かった機種です。このEは、コーワフレックスを大幅に改良し、61年に発売されたものです。 露出計機能としてセレンメーターが入り、ファインダー内右側の定点に指針をあわせることによって 適正露出が得られるようになりました。また、ファインダー中央にはスプリットイメ-ジが入り(初期の物は全面マット)焦点合わせが 容易になりました。 また初期型ではボディーのきわに付いていて扱いにくかったレンズの繰り出し用のヘリコイドリングが、Eではレンズの前方部に移り、 全ての点で操作性が向上したといえます。 このシリーズの基本的なボディのレイアウトはこのE型で決定されたといえます。 発売:1961年 型式:35ミリレンズシャッター一眼レフカメラ ボディ構造:軽合金ダイカスト レンズ:コーワ50mm/f2 最短撮影距離:0.7メートル シャッター:セイコーシャSLV、B・1〜1/500秒(クイックリタ-ン式) ファインダー:ペンタプリズム(コンデンサー、フレネルレンズ入り) 焦点調節:直進ヘリコイド繰り出し、スプリットイメージ式 巻き上げ:レバー、セルフコッキング 露出計:セレンメーター、定点式 サイズ:143×97×87mm 重量:約875g
NEXT