ツァイス・イコン社から発売されたコンティナ2は、イコンの持つ35ミリ判の技術と大ヒットしたイコンタシリーズのスプリングカメラの経験を融合させて作られた35ミリ判スプリングカメラです。発表当初はコンティナと呼ばれていましたが、イコンタ35がコンティナ1と改称したのと同時に、コンティナ2と改称されました。 同じタイプのカメラとしてイコンタ35やコンテッサなどのシリーズがありますが、コンティナ2は3年前に発売されたコンテッサ35の普及型として発売されました。 コンテッサ35と同様、フィルム巻き上げ巻き戻し用ノブ、フィルムカウンターなどがボディ底面にあり、ボディ上部は非常にすっきりした印象になっています。また1枚撮影するたびにシャッターチャージが必要な点や、二重撮影防止などもコンテッサ35と同じです。 ただ距離計は連動していないので、距離計目盛りを読みとり前玉の距離数字を指標にあわせて焦点調節を行います。この点は、1951年発売の6×6判スプリングカメラ、メスイコンタと同様になっており、メスイコンタの35ミリ判カメラと捉えることもできるでしょう。 それでは、使い方を見ていきましょう。 発売:1953年 型式:35ミリ判スプリングカメラ レンズ:ノバー45mm/f3.5、3枚構成 シャッター:プロンターSV、B・1〜1/300秒 ファインダー:逆ガリレイ固定 焦点調節:前玉回転目測式、二重像合致式非連動単独距離計内蔵 サイズ:120×85×43(撮影時88)ミリ 重量:508g その他:テッサー45mm/f2.8付き、B・1〜1/500秒のシンクロコンパーシャッター付きもあり
それでは、使い方を見ていきましょう。