1953年に発売されたコンタフレックスは、レンズ交換ができませんが、前玉を交換することで焦点距離にバリエーションを持たせることができます。また、露出計が付いていないことから、カメラをつぶすことなく、いつまでも使うことのできるカメラだといえます。
レンズはカールツァイス・テッサーのほか、パンターなどいくつか種類があったようです。ちなみにこのページでご紹介しているのはパンターのレンズです。
ミラーで最も普及しているのはクイックリターン式ですが、このカメラは異なった方式を採っています。つまりシャッターを切った後もミラーは上がったままなのです。
これをもとに戻すには、これもまた特徴のあるフィルム巻上げノブを回さねばなりません。すなわち、コンタフレックスのフィルム巻上げノブは、シャッターをチャージするだけでなくカウンター送り・ミラーリターンを同時に行うことができるのです。
翌年に発売されたコンタフレックス2にはセレン式の露出計が組み込まれています。また、後期のコンタフレックス2ではレンズ交換が可能となりました。
また、アクセサリーとして専用ステレオアダプターがあります。
- 発売年:1953年
- 形式:自動絞り、距離計連動式35mm判一眼レフカメラ
- レンズ:カールツァイス・テッサー45mm/F2.8(前玉回転 ピント調節)
- ファインダー:ペンタプリズム式、特殊コンデンサーとスプリットイメージ付きのピント板
- 露出計:なし
- シンクロ接点:V、X、M
- シャッター:シンクロコンパー
- シャッター速度:B、1〜1/300秒
- セルフタイマー:内蔵
- サイズ:127×93×67mm
- 重量:約660g