ニコンの製品としては、普及機にあたるニコマートELや、ニコンFEで培ってきたエレクトロニクス技術を、
最高級機に始めて応用した記念碑的なカメラです。
また、カメラのデザインを世界的カーデザイナーのジョルジット・ジウジアーロが手掛けています。
F3は、ニコンのフラグシップ機では初の電子制御式絞り優先AE一眼レフカメラとして登場しました。
シャッターは電子制御式のものになり、測光はボディー測光に変更されています。
また、絞り優先AEが付き8〜1/2000秒で自動制御され、ファインダー内の露出データも液晶表示となり
各パーツで電子化が進められています。
さらに、NASAからの依頼によりF3ビッグカメラ、F3スモールカメラも開発され、スペースシャトルに搭載されました。
F3はその信頼性から多くのプロカメラマンに愛用され1980年から今日まで生産されつづけています。
現在、クラシックカメラに入りつつあるカメラです。
- 発売:1980年3月
- 画面サイズ:24mm×36mm
- レンズマウント:Fマウント
- シャッター:電子制御チタン幕横走りフォーカルプレーンシャッター
- シャッター速度:B・8〜1/2000秒(オート)T・B8〜1/2000秒(マニュアル)
- ファインダー:アイレベルファインダー、交換式
- フラッシュシンクロ:X接点、スピードライトには1/80秒以下で同調、TTL調光
- フィルム感度対応範囲:ASA12〜6400
- セルフタイマー:電子式セルフタイマー内蔵
- 焦点調節:マニュアルフォーカス
- 露出制御:絞り優先AE(SPD)、中央重点測光
- フィルム巻き上げ:作動レバー式
- フィルム巻き戻し:クランク式
- 電源:銀電池(SR44)x2
- サイズ:(ボディのみ)148.5×86.5×65.5mm
- 重量:(ボディのみ)約700g